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はじめに言葉ありき おわりに言葉ありき
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ルポ・エッセイ
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おわりに言葉ありき。

『はじめに言葉ありき おわりに言葉ありき』
[著]島地勝彦 [発行]二見書房


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 本書は、わたしの七十年の生涯の体験から生まれた人生の知恵というべき言葉の集積である。長い長い人生において、失敗したり、成功したり、悩んだり、愉しんだり数々あったが、格言好きなわたしはいつも自分の言葉で格言にして、反省したり、感動したりしてきた。

 言葉には魔力が潜んでいる。このように格言にしておくと、二度は同じ失敗は繰り返さないものである。

 わたしの三人の人生の師の一人柴田錬三郎先生からは「女とうまく遊びたければ、恋の二番手になれ」と、今東光大僧正には人生においていちばん大切なこと「失望するなかれ」と、文豪開高健には「男のいちばんの愉しみは、危険と遊びである」と教わった。

 すべての生き物のなかで、言葉は人間だけが持つすぐれた武器なのである。人は毎日言葉に感動したり落胆(らくたん)したりして生きている。その言霊(ことだま)を昇華して人間は詩を作り小説を書きエッセイを綴る。

 わたしは世界中の言葉のなかで、日本語はすぐれてよくできていると確信している。日本語は話し言葉と書き言葉が歴然とちがうところが魅力の一つである。いまそれがみだれ滅びつつある。元来の日本の言葉は美しい。先人たちは中国語から多くを学びとりいれた。明治になって西洋の言葉を沢山採用した。日本人は誇るべき民族である。語彙(ごい)の豊富さをもっと自慢すべきである。

 戦後の日本の国語教育は完全に失敗した。戦後の漢籍の廃止は日本人の国語感覚を稚拙(ちせつ)にしてしまった。それでもまだ日本の言葉は十分に美しい。わたしは日本人に生まれ日本語をあやつれることに愉しさと誇りを感じている。
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