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ナニワ金融道・青木雄二の遺言「このままでは日本は終わりやで!」
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ルポ・エッセイ
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はじめに

『ナニワ金融道・青木雄二の遺言「このままでは日本は終わりやで!」』
[著]青木雄二 [著] 青木雄二プロダクション [発行]インプレス


読了目安時間:3分
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 この春、僕は肺ガンと診断された。ある時からセキが出て止まらんようになり、体もけだるい症状が続いたので、医者に行ったのや。最初はよう分からんかった。「心臓弁膜症」とか言われて、気がつかんかった。


 実は僕は三年ほど前にも、別な場所にガンを患っている。それは切除して治っているのだが、そのことがあって検査はマメにしているほうだったので、ガンだとは思わなかった。専門的に言うとステージ3Bから4という進行具合で、これは十分に末期がんと呼べるものだった。これは以前にできたものが転移したわけではなく、新たに見つかったものやった。


 「いつまでもつんですか」


 僕がそう聞くと、最近の医者はハッキリ言うもんやなあと思ったものだが、「三~四か月」とのことだった。まだまだ僕には、やり残したことがある。だからこんな宣告を受けて、「はい、そうですか」と簡単にうなずくわけにはいかんと思っている。元気になるつもりやし、第一死ぬ気がしない。幸い、西洋医学だけでなく、民間療法でもいい薬が出来ていると聞いた。それをしっかり試しながら、がんばっていきますわ。



 僕が本当にやりたいことは、社会的に弱者と呼ばれている人々を啓蒙し、彼らの生活を少しでも豊かにすることや。これは、若い頃から一貫して変わっていない。昔は僕自身も弱者であったから、これは切実な願いであったんや。そして、今では講演などで「僕は金持ちになったから、今の世の中でも全然かまわない。むしろ今の体制のほうがええくらいや。しかし、困るのは君らなのやで」というオチまでつけられるような身分になった。


 だが、僕は本当に無知な人が社会の仕組みを知り、少しでもそれに抗うような行動をとらなければいけないと本気で思っている。僕がそんないらん心配をする必要はないのかもしれない。しかし、これは性分なのや。僕は、自分の国をここまでひどいものにした不正義を許すつもりはないのです。自分たちの世代は、どうなろうと構いません。しかし自分たちより下の世代で、少しでもがんばっている健気なやつを見たら、力を貸してやろうと思いませんか。かつて僕が信じるにたる大人は必ずいると思ってきたように、どこかに支えを必要としている人間がいるかもしれないと思うと、年をとったなどとのんきなことは言っておれません。


 ことに、僕は今、ガンを患っております。余命は三か月と言われました。唯物論者ゆえ、僕は死ぬことなど怖くありません。死ぬ気も一切ありません。僕は天国も地獄も関係ない立場にいますが、キミらはなんかせなんだら、それこそ生き地獄になるんやで。

このままでは日本は終わりやで。



 二〇〇三年九月五日、青木雄二氏は逝去されました。二〇〇三年春、末期の肺ガンであることを宣告された氏は、病院での抗ガン剤治療のほか、様々な民間療法を試しながら懸命の療養生活を送りました。本書は、その療養の合間を縫って行われた氏へのインタビューをもとに構成されたものです。その死の最期まで弱音を吐かず、生き抜く気力にあふれていた青木氏に、あらためて尊敬と哀悼の意を表します。

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