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「美人は性格が悪い」って本当!? ブスが美人に憧れて人生が変わった話。(大和出版)
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ルポ・エッセイ
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はじめに

『「美人は性格が悪い」って本当!? ブスが美人に憧れて人生が変わった話。(大和出版)』
[著]フジコ [発行]PHP研究所


読了目安時間:5分
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はじめまして。ブスです。




世の中にはいろんなブスがおりますが……



 こんにちは。このたびは拙著をお手に取っていただき、まことにありがとうございます。


 昨今の世界的不況の折、こんな奇特な本にご興味を持っていただき、さらにお手に取ってページをめくってくださるなんて、あなた様は神なのかな。


 読者様は神様です、なんて陳腐でセンスのない言い回しですが、私には神としか思えません。


 神、感謝します。


 そんなありがたい神の域のあなた様に、自己紹介申し上げます。



 私はブスでした。そして、性格はもっとブスでした。


「ブス」とひと言で言っても、世の中いろんなタイプのブスがいますよね。


 たとえば、容姿を自分のキャラクターにして明るく楽しく振る舞っちゃうブス。


 いつも笑顔で楽しい気分にさせてくれるブス。


 お笑い芸人さんなどに多い「陽のブス」です。


 この本で「ブス」と指すのは、ありのままの自分を受け入れて明るく素直に生きている、そんなチャーミングな彼女たちのことではありません。



 これからお話しする過去の私は「陰のブス」です。


 身長160、体重70キロオーバー。


 オーバーというのは体重計が70キロをさした時点で体重計に乗るのをやめたからです。


 おそらく最高体重は70キロ以上あったと思います。


 体脂肪率は40%、つまり体の4割が脂肪。


 立てば埃が舞い、座れば椅子が軋む、歩く姿は二足歩行の豚。



 体型同様、日々の生活もとてもだらしのないものでした。


 起床は家を出る15分前。


 服は床から拾って着ます。


 昨日と同じ服でも気にしません。


 どうせ誰も私の服なんか気にしてないんで……。



 ブラジャーは肩がこるし洗濯が面倒だから、運動をするわけでもないのにカップ付きのキャミソールです。


 ムダ毛の処理が面倒なので、通勤着は毎日ズボン。


 ウエストがゴムで伸び、ストレッチがきいているレギンスパンツが定番です。


 20代の綺麗盛りだというのに、体型が隠れる黒白グレーのダボダボした垢抜けない服ばかり。


 前夜にきちんと乾かさないせいで寝癖のついたボサボサの髪の毛は、コンビニで適当に買ったヘアゴムで結ぶだけ。


 もちろんノーメイク……どころか、たまに歯を磨き忘れます。


 どうせ誰とも話さないから大丈夫。


まさしく「ブスの輪廻」



 ギリギリに家を出て、買ってから一度も磨いていない底のすり減った安物のパンプスで駅まで早歩き。


 乗り換えの駅で朝食代わりのお菓子とペットボトルのジュースを買って、通勤中にムシャムシャ。


 始業ベル直前に着席し、午前中はずっとお菓子片手に仕事。


 昼休みのベルが鳴ったら、誰より早くコンビニに向かいます。


 大きなカップ麺と菓子パンがランチの定番。


 ついでに午後のお菓子も買って、誰とも目を合わせずに自席で黙々と昼食。



 食べ終わったらスマホをいじって机に突っ伏して昼寝。


 連れだってランチに行く、同じフロアのキラキラ女子たちを横目に、

「飯くらい一人で食えねぇのかよwww」「うるせーなクソ虫」「虫が人語話すんじゃねぇ」「スイーツ脳」


 と心の中で毒づきながらSNSやスマホゲームで寂しさを紛らわす日々。


 いつの間にか、ブランドバッグひとつ買えるくらいになったスマホゲームの課金額は見て見ぬふり。



 終業後、雑談で盛り上がるキラキラ女子を横目に早足で駅へと急ぎます。


 雑談に入ってしまったら、夕方のアニメに間に合わないと考えながら。


 でも本当は(心の中で)悪態をついていても、キラキラの輪に入りたい。


 アニメだって録画しているんです。


 だけど「仲間に入れて」と言える素直さも勇気も可愛げもありません。


 帰宅中に「今日は~超~頑張ったから自分にご褒美!」と、ほぼ毎日コンビニスイーツやスナック菓子を買い込んで帰り、夕飯前でもペロリ。



 夕飯後は夕飯後で、デザートは別腹と言いながらアイスに手を伸ばし、録画したアニメやネット配信を観ながらダラダラと夜更かし。

「もう洗濯も皿洗いも明日の朝でいいわ。面倒くさいし。だって今日疲れたし。やっぱり睡眠大事だし。体大事やからな」と、汚い部屋で汚れを落とさないまま床に服を脱ぎ散らかし就寝。


 翌朝は当然早起きなどできるわけもなく、床から拾った服を。平日はこの繰り返し。


 休日は昼過ぎに起きて夕方までダラダラとネットを徘徊。

「休みは休まなきゃ疲れがとれな~い」と、家事にも手をつけない。


 スマホ片手に横になり、大袋のお菓子をポリポリ。夕飯も面倒になって宅配ピザを注文。


 ピザが来るまで空腹に勝てず、冷凍のから揚げをチン。


 マヨネーズをつけて食べる。


 超おいしい。


 その後ピザも食べる。


 昼に起きたので寝つけず夜更かしし、月曜日はまた家を出る15分前に眉間にシワを寄せながら起きる。


エリートだから見つけたもの



 以前の私はこんな生活を送っていました。


 外も中もすべてがひねくれて、荒んで、こじらせきった、まさにブスのお手本です。


 そんなエリートブスの私が、どうやって「ブスの輪廻」から抜け出すことができたのか。


 どうして「もうブスでいるのは嫌だ」と思うようになったのか。


 元ブスの話が、この本をお手に取ってくださった神様のお役に立てれば幸いです。


 かしこみ、かしこみ。


フジコ 

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