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経営者が欲しい、本当の人材 〜就職、転職に役立つ成功の法則〜
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ビジネス
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まえがき

『経営者が欲しい、本当の人材 〜就職、転職に役立つ成功の法則〜』
[著]加藤友康 [発行]ワニブックス


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まえがき 人材こそが組織のパワーである



 本書はタイトルのとおり、学生の就職希望者や、転職を考えているビジネスパーソン、さらにスキルアップを図りたい方々に向けて、経営者が求める人材のあり方についてお話しする本ですが、まずは読者のみなさんに、私自身と私が代表取締役を務めるカトープレジャーグループ(以下KPG)について、少しご紹介をさせてください。


 KPGは、いわゆるレジャー・サービス産業という業界で、ホテル、旅館、レストラン、スパ、エンターテイメント施設、リゾート施設、公共施設などのトータルプロデュースを全国各地で数多く手がけている企業です。


 トータルプロデュースとは、依頼主(クライアント、オーナーなど)の要望に応じて既存の施設をよりお客様に受け入れてもらえる施設・サービスに改善したり、新たに開発する施設の企画から運営までを全面的に請け負う仕事です。もちろん、自社で投資を行う店舗も数多く手がけ、全国各地のお客様にご利用いただいています。


 われわれKPGは、特に「事業再生」といわれる分野で強みを発揮し、事業が立ちゆかなくなったいくつもの施設の再生に取り組んで、そのすべてを成功に導いてきました。


 実際の事業をいくつかのカテゴリーにわけて、ご紹介します。


 まず、公共施設の運営においては、大阪・岸和田市「牛滝温泉 いよやかの郷」、京都・南丹市「心と身体の癒しの森 るり渓温泉」、長崎市「長崎温泉 やすらぎ伊王島」の3施設の運営を行っています。お客様の喜びはもちろん、地域の活性化や雇用促進などの成果も問われる事業ですが、それぞれが盛況で順調な運営を行っています。特に「やすらぎ伊王島」は、2011年3月に、伊王島大橋が架橋され、離島だった伊王島にも陸路でのアクセスが可能となり、利便性の向上と共に多くのお客様にご利用いただいています。


 沖縄には二つのホテルがあり、300室の「東京第一ホテル OKINAWA GRAND MER RESORT」は近隣の在日米軍関連のお客様や地元のお客様にも親しまれ、プロ野球チームの春季キャンプ時の宿泊施設としてご利用いただくなどの広がりも見せています。「Kafuu Resort Fuchaku CONDO・HOTEL」は、分譲型のコンドミニアムと高級リゾートホテルを融合させ、ペイバックシステムという新しいコンセプトをもつホテル事業として運営を行っています。


 また、富裕層を中心顧客とし、日本のよき伝統文化、おもてなしの心と技術を提供するスモールラグジュアリーリゾートでは、三井財閥の別荘であった登録有形文化財指定の「箱根・翠松園」、豊かな自然に囲まれた「熱海 ふふ」、アートに佇むをテーマとし相模湾を一望でき、著名実業家の迎賓館として建築家の隈研吾氏が手掛けた「ATAMI海峯楼」があります。これらの施設では料理のあり方、清掃やメンテナンスのクオリティ、おもてなしの姿勢など、すべてにおいて最上のものをご提供し、数多くのリピーターの皆様にご支持をいただき、順調な運営を行っています。


 みなさんに特になじみのあるレストランとしては、創業23年を迎えるうどん専門店「麺匠の心つくし つるとんたん」があります。エンターテイメントとの融合や高級料亭の建築を活かし再生したものなど、それぞれの特性を押し出し、全11店舗が異なるコンセプトでおいしいおうどんをお楽しみいただいています。今年4月には、吉本興業株式会社様の100周年記念としてリニューアルした「なんばグランド花月」に、食と笑いを融合した「つるとんたん和朗亭・大阪バール・菓匠ささふく」の3店舗も加わり、より幅広い店舗展開を進めています。


 レストラン事業では、政財界の要人をはじめ、幅広い層のお客様に親しまれている「日本料理 赤坂紙音」や、北新地「雅しゅとうとう」、福岡「九州の旬 博多廊」、京都「高台寺茶寮」など、それぞれがその立地に即し、各店を代表する料理やサービスで、食通のお客様のご要望にお応えできるレストランとして親しまれています。また、東京国際空港(羽田空港)国際線ターミナル内の「日本の旬の味 百膳」は、海外のお客様に日本料理の豊かな広がりを楽しんでいただけるお店として賑わいを見せています。

「SHOP」というカテゴリーでは、東京・丸ビル内の「牛すじ煮込みカレーグリル誠三朗」や、有楽町駅前の全国の物産店が集積する東京交通会館内で大阪の文化や商品を発信する「浪花のえぇもんうまいもん 大阪百貨店」の運営を行っています。


 またエンターテイメントの分野では、東京・渋谷において、大人のライブシアター「Mt.RAINIER HALL SHIBUYA PLEASURE PLEASURE」、株式会社キューブ様とのコラボレーション事業として演劇公演を中心とした「CBGKシブゲキ‼」、本年11月にリニューアルを行った日本最大のミュージックレストラン「SHOWER LOUNGE PLUS」の3業態の店舗運営を行っており、渋谷における情報発信のスケール・パワーが一層広がり、それぞれが連動して「食と音と情報」をリリースしています。


 本年オープンした新たな店舗としては、5月22日に開業した東京スカイツリーの「東京ソラマチ」最上階に、カフェラウンジ「天空LOUNGE TOP of TREE」を開業しました。地上150m、東京スカイツリーの臨場感や目の前に広がる雄大な景色とともに、時間帯やシチュエーションに応じてさまざまな楽しみ方ができる空間です。8月22日には、大丸東京店の地下「ほっぺタウン」にて、自分スタイルでセレクトできるラインナップが好評のお惣菜店「男の惣菜 百膳」をオープンし、また、10月1日には、大阪御堂筋沿いの株式会社パソナグループ様の社屋内に、「SOUTH PARADISE CAFE」をオープンしました。ゆったりとお寛ぎいただけるラグジュアリーな空間に加え、安心・安全、健康、自然との共生といったテーマを融合させた新しいカフェのあり方を提案しています。


 そして、これからのプロジェクトとしては、政治や文化の中心地である東京・永田町での新たな複合業態の創造や、大阪府が進める「中之島にぎわいの森」プロジェクトでの水辺を楽しむ新たなエンターテイメントリゾートの提案、JR伊勢市駅前でのホテル・温浴施設・物販施設を融合させた「伊勢市駅前開発プロジェクト」など、各地でさまざまな計画を進めています。



 昨年度のグループ全体の売上げは約130億円で、総スタッフ数は約2100名。しかし、ここまでの成長を遂げた背景には数々の苦難があり、順風満帆に事業が拡大してきたわけではありません。


 KPGの創業は、25年前に私が父親の会社を継承したことに始まります。父親は50年前に「加藤商事」という会社を設立し、その後持ち前の商才で事業を拡大しました。しかし、晩年にはその勘が衰えはじめ、私が継いだ時点での有利子負債は約20億円。売上げは3億数千万円程度でしたので、完全な債務超過に陥っていました。


 会社を継いだ当時、私はまだ大学を卒業したばかりで22歳という若さでした。借金を返せるあてもなく、不安に押しつぶされそうな船出でしたが、とにかく継いだからには絶対に会社を立てなおすことと、会社をより大きくすることを決意し、一心不乱に仕事と向きあってきました。


 結果的に、29歳のときには、当初の目標であった年商30億円に到達し、2001年には年商100億円を突破。その後も順調に事業を展開し、現在に至ります。


 この結果は何も、私に類いまれな商才や、傑出したアイデアがあったからではありません。個人的な能力や発想力だけで数百億円の事業レベルになど到達できませんし、継続的な成長を遂げることも不可能です。


 KPGを成長させてくれた要因。それは間違いなく、素晴らしい人材が数多く集まってくれたからに他なりません。


 会社が順調なときは共に喜び、不調なときは一緒に辛酸をなめてくれる仲間に囲まれて、私はここまで歩んでこられました。経営者にとってこれほどありがたいことはなく、精神的な支柱となってくれた仲間たちには感謝してもしきれません。


 結局のところ、組織(=会社、チーム)は人が育てるのです。


 信頼できる人材なくして、組織の成長はありえません。


 みなさん一人ひとりが、組織には不可欠な存在なのです。


 もちろん、信頼できない経営者には誰もついてきてくれません。確固とした方針やビジョン、夢があり、それに共感してもらえるからこそ仲間が集まってくれます。


 同時に、集まってくれた人たちには、自ら学び、考え、動く力が要求されます。何もせずに給与をもらうわけにはいきませんし、無気力に組織の一員となっているだけでは、本人にとっても組織にとっても不幸です。


 若くして会社を率いて以来、私はいかにして自分が成長し、同時に仲間が成長し、会社を動かすパワーに昇華させるかを考えつづけてきました。


 本書では私の経験をふまえながら、会社が“本当に”求める人材になるために――、仕事に取り組む姿勢、発想や考え方のヒント、自分の成長に不可欠な要素などをお話ししていきたいと思います。仕事の意義や、人材が生み出す力、自分という人材のあり方などについて、再考してみるきっかけとなれば幸いです。








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