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【新装版】Aランクの仕事術
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1 仕事の進行に関するシミュレーションをせよ!

『【新装版】Aランクの仕事術』
[著]日野征 [発行]すばる舎


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 何事も成功に導くためには、その進行をより潤滑、且つ効率的に進めるためのシミュレーションをしなければならない。しかも、それは的確であることが大前提だ。


 端的に言うと、「明日はこのように行って、この問題に関しては誰々の協力を得て……結果はこうなる」というように、細部にまで渡ってシミュレートをするのだ。スポーツ選手が実践しているイメージトレーニングに近いかもしれない。



「終わったときが仕事の終わり」──。こうした成りゆき主義では、決して良い結果を生み出すことはできない。明らかに「時間をムダに使っている」と言わざるを得ないだろう。


 私の知人に「2カ月で完成させる」という約束のもとで任せた仕事を、3カ月が過ぎても完成させずに平然と済まし顔を決め込む人がいる。仕事において、締め切り(納期)を守ることは絶対だ。にもかかわらず、平然と約束を破るようでは、今後仕事を任すことはできない。


 往々にして、経営が軌道に乗っていない会社には、こういう社員が多く、仕事のクオリティもすこぶる低い。そんな会社は、いずれ〈倒産〉の憂き目に遭うことは明白だ。


「商いは、高利を取らず、正直に、よきものを売れ、末は繁盛」──。


 これは現在は閉店して存在しないが、かつて日本を代表する老舗百貨店の1つであった『白木屋』の家訓である。この家訓は、仕事は相手あってのことだから、相手にプラスをもたらす姿勢が大事であることを切々と説いている。


 仕事のシミュレーションも、ここを原点につくらなければならない。


 ところが、自分のことしか考えていない自己中心的な人は、仕事もいきあたりばったりで、相手のことなどはお構いナシ。自分が今何をしなければならないのかをわかっていない。


 たとえば、上司から仕事の現時点での進捗状況を聞かれても、具体的に仕事が進んでいないのに「今やっている最中です」などと、その場しのぎの返答でごまかす。


 はっきり言って、このような社員は、会社にとって負の財産以外のなにものでもない。


 しかし、ふたを開けてみると……企業のなかでの〈ナアナア主義〉で温存されている実情がある。とかく日本の職場は「時間の有効活用」に対する考え方が甘い! ゆえに、日本人の働く時間はダラダラと長く、効率的ではない。結果、ムダな残業をするハメになっている。



 ILOSTATの資料(2013年)によると、日本は週あたり労働時間における49時間以上の労働者比率が、先進国のなかでは韓国に次いで高い。労働時間が長いのであれば、さぞかし生産性も高いのだろうと思いがちだが、じつはそうでもないのだ。要するに働いている時間だけは長いが、その中身は薄いのである。


 日本の技術は、先進国のなかでもトップレベルだ。にもかかわらず、労働時間がムダに長いということは、「日本人は時間の使い方が下手である」とも言えるだろう。


「働くときは働き、遊ぶときは遊ぶという意識が薄く、会社になんとなく長時間いる」



 こういう悪しき風土が根づいているわけだが、グローバル化時代では通用しない。


 弱き者が淘汰される競争社会をしぶとく生き抜くためには、「働くときは、限られた時間を有効に使って、且つ具体的な成果を確実に出す」という意識を持ち、そのための習慣を身につけなければならない。そういう仕事をするためにも有効なシミュレーションが不可欠なのだ。

「時間=コスト」──会社はもとより、そこで働く社員も、もっと時間を有効活用する意識を持って欲しい。でなければ……双方に明るい未来はない!



 一般的には、仕事の効率が一番上がる時間帯は「午前9時〜11時まで」と言われている。この時間内でどれだけの仕事をこなすかが肝心だ。次に効率が上がる時間帯は「昼食後の午後1時〜3時くらいまで」で、その後は疲れが出てくるので下がる傾向になる。


 そこで、疲れが出はじめる午後3時以降は予備の時間にする。打ち合わせや電話連絡・取引先へのアプローチ・資料調べ……などといったような仕事をして、明日の仕事の効率を上げる準備にあてるのがベストのやり方である。


 しかし、そのようなことは理想に近いのが実情ではないだろうか。


 せっかく仕事が軌道に乗っているにもかかわらず、予期せぬ電話が入ったり、上司からの指示があったり、突然の来客があるケースも。結果、予定した仕事が終わらないで、残業になるか翌日に持ち越しになる。日本の企業で残業が多い背景には「効率が上がる時間帯を有効活用していないからだ」とも言えるだろう。


 欧米諸国の実情と比較すると、顕著だ。


 とくに大学時代の過ごし方から、その〈兆候〉が見受けられる。日本人の場合、苦労して入学しても、その反動からか、遊ぶだけで終わる(そうでない人もいるが……)。つまり厳しい時間管理などしなくとも卒業できてしまう。この悪弊が企業に入っても抜け切れず、ナアナア主義で仕事が行われ、勤務時間におしゃべりや私用メールが横行することになる。


 外回りの仕事になれば、いったい何をしているのかは誰にもわからない。ゆえに、「外回り」と称して、勤務時間中にパチンコ・競馬・競艇などに興じているトンデモ社員も多いと聞く。


 これでは労働時間がいくらあっても仕事は進まない。本当にビジネスパーソンとして頭角を現したかったら、自分の行動に自信を持てる時間の使い方や働きのリズムを構築すべきだ。



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