読みたいトコだけ買える本。
犬耳書店
初めての方へ 記事一覧 無料登録 ログイン

犬耳書店はRenta!へ統合いたします

(2021/9/29 UP)

犬耳書店は、姉妹店のRenta!(レンタ)へ統合いたします。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

0
50
kiji
0
0
1139406
0
言葉のおしゃれ
2
0
0
0
0
0
0
生き方・教養
お気に入りとは?

お気に入りボタンを押すとお気に入りリストにこのページが追加されます。興味のあるページ・気になったページを後から確認するのに便利です。

お気に入り お気に入り
スケッチ

『言葉のおしゃれ』
[著]楠本憲吉 [発行]PHP研究所


読了目安時間:12分
この記事が役に立った
0
| |
文字サイズ


 

 イキを漢字で書くと、粋、その語源は生・息・行・意気で、イキということばの基礎には「生きる」というバイタリティがまずなければならない。「生」は「イキ」の基礎的条件で、「息」はこの「生きる」ための生理的条件だといえる。
「心意気」が「相手へ『行く』」ことであり「意気方よし」が「行きかた善し」であるように、「行」は「意気」と同義である。息が肉体的な生き方を物語るように、意気は精神的な生き方を示すことばである。だからこの四つのことばは、四つともイキの語源をあらわし、この四つを、お団子のように串刺しにすれば「イキ」ということばの真のすがたになるといってもよかろう。

 イキを外国語でいうとどうなるか。多く、スマートということばがこれに当てられている。しかし、スマートは即ちイキではない。洗練とか瀟洒(しようしや)とかいった意味のリファインということばも当てられている。その他、シックとか、ダンディとか……。けれどもどのことばもぴったりしない。

 イキとは畢竟(ひつきよう)わが民族の独自の「生き」かたのひとつではあるまいか。

 九鬼周造博士に『いきの構造』という単行本がある。それによると、「いき」とは(あか)抜けして((あきらめ)=執着を離脱した無関心)、(はり)のある(意気地)、色っぽさ(媚態)の総称である由。

 ダテ、イナセ、イサミ、デンポウ(伝法)などに通じる男または女の気品、風格、気概の一形容ということになる。
この記事は役に立ちましたか?

役に立った
0
残り:5339文字/本文:5950文字
この記事を買った人はこれも買っています
      この記事を収録している本
      この本で最も売れている記事
      レビューを書くレビューを書く

      レビューを書いてポイントゲット!【詳細はこちら】

      この本の目次