『テレ東的、一点突破の発想術』
[著]濱谷晃一
[発行]ワニブックス
工藤Pってどんな人?
工藤Pは僕の二期後輩で、子育てをしながらも精力的に番組の演出、プロデュースをしている、テレビウーマンの鑑のような女性です。
かわいらしいルックス(ドラゴンボールに登場するチャオズに似ていると思っているのですが)とは裏腹に、作る番組はかなりセンセーショナルで、『極嬢ヂカラ』や『アラサーちゃん 無修正』など女性の性や過激な情報に一歩も二歩も踏み込んでいる印象があります。
──工藤が企画を考える際、大切にするテーマはなんですか?
くそマジメに聞こえてしまうかもしれないですが、マジョリティじゃない“マイノリティ”、つまり弱い立場の人の気持ちを考えることです。
自分がアメリカで幼少期を過ごした時に、アジア人のマイノリティであった体験が基になっています。日本に帰国してからも大阪の小学校では「外人やん!」って言われ、道を歩いている外国人がいると、英語で話しかけるようクラスメイトに促されました。