『ニュース、みてますか? − プロの「知的視点」が2時間で身につく −』
[著]杉江義浩
[発行]ワニブックス
─「車のハンドルを切り損ねた事故のニュース」はどっち!?─
日々のニュースは濁流のように流れていきます。
毎日刻々と新しいニュースが生まれ、それを追いかけていると、昨日のニュースはすでに歴史の一ページになって記憶の片隅へと片付けられます。こうして本を書くために、私は最近起こった大きなニュースを例として取り上げていますが、どれも随分昔に起きた出来事のような錯覚に陥るほどです。
ニュースとは世の中の日々の記録のことですから、最新のニュースを追いつつ、私たちは脳の中でそれらを取捨選択しています。新しいニュースが一つ入れば、古いニュースが一つ頭のなかから出ていきます。