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(2021/11/26 追記)

犬耳書店の作品をRenta!に順次移行します。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

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世界仰天旅行
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はじめに

『世界仰天旅行』
[著]酒井ひかり [発行]彩図社


読了目安時間:3分
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 旅先で危険なことや情けないトラブルに呆れるくらい巻き込まれる人がいる。


 そんな噂を聞いてはいたが、まさか自分がそうだとは思いもしなかった。


 でも、そういえば日本にいる頃からその兆候はあった。カラスに襲われ自転車ごと田んぼに落ちたり、青信号を渡ったらトラックが突っ込んできたりと、イロイロあった。ありすぎた。だからかもしれない。旅先の出来事に鈍感になってしまったのは……。



 思えば旅先では、命に関わることから、笑い転げることまでいろいろなことがあった。


 オーストラリアでは、ストーカー事件に巻き込まれ包丁を突きつけられた。真っ昼間の公園で押し倒されたこともあった。中国ではバスが横転、ついでにヘドロまみれの溝にも落ちた。どこに行っても露出狂に出会い、どこに行っても顔のでかい強引な人たちに振り回された。もうそれが宿命であるかのように、旅に出るとトラブルが津波のように押し寄せて来た。


 ビックリするようなこともたくさんあった。特にこの本の表紙にもなっているムルシ族はすごかった。本編を読んでいただけるとわかると思うけれど、ムルシ族はいろいろな意味で、私の価値観を壊してくれた民族だった。笑っちゃうくらいすごかった。さすが川口探検隊が会いに行くだけある。テレビでしか見たことのない文化に触れることが出来るのは旅の醍醐味だと、この時ほど強く思ったことはなかった。


 東南アジアでよく見かけるセメント像で作った怪しい寺や、キモかわいいミャンマーのダルマなどを初めて見たときの衝撃も忘れられない。「世界にはこんな奇妙な物が溢れているんだ」と、膝から崩れ落ちるくらい驚いた。世界遺産もいいけれど、私はどうしようもなく、くだらない物に惹かれてしまう。けして見せ物ではないとわかっていても、沸き上がる愛おしさに頭がクラクラしてくる。



 数々のトラブルや、変な物に囲まれながらも、数年前まで私は自分のことをトラブルが少ない旅人だと思っていた。トラブルを受けている自覚がなかったのだ。ある日、ブログに私が体験した出来事を書いてみたら、「トラブル多いですね」、「変な物だらけですね」なんてコメントをもらい、挙句の果てには「トラブルの女王」、「変すぎる」なんて言い出す人まででてきた。その時になって、初めて「私ってトラブル多いの? これって変なの?」と気がついたのだ。たしかに、自分の旅を思い返すとトラブルや、変な物がやたらと多い。トラブルに関しては、なにかフェロモンでもでているのだろうかと思うくらい多い。旅先で起こったことを思い返すと、ジワジワと怖くなることもある。どうしてこんなにいろんなことに巻き込まれるのか。でも、今もこうして生きて帰ってダラダラ過ごせているってことは、本当は運が良かったのかもしれない。


 こう書くと、旅は嫌なことだらけかと思われるかもしれないけれど、もちろんそれだけが旅ではない。トラブルがどれだけ続こうが、怖い思いをしようが、それでも旅は素晴らしい魅力にあふれている。だから私は今でも旅を続けている。楽しみは人それぞれだ。



 この本では、私が実際にあった旅のトラブルと、ビックリするような変な物について書いています。旅が危険と思うか、トラブル続きの旅も楽しいと思うかはみなさん次第。私が会った変な人と、変な物を、私と一緒に驚きながら楽しんでもらえたら嬉しいです。



 私の旅にようこそ。

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