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京都花街の芸舞妓は知っている 掴むひと 逃すひと
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25 せっかくやってきたチャンス まずは自力で考えなければ逃げていく

『京都花街の芸舞妓は知っている 掴むひと 逃すひと』
[著]竹由喜美子 [発行]すばる舎


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 いい大人が誰かに依存する様子は、見ていて快いものではありません。


 と言いながら、ひと様から聞いた話を例に取り上げますが、「依存」に関連して、こういうことを、とある会社の役員さんからうかがったことがあります。



 中堅クラスになった社員のかたに、その会社で手がけるイベントの仕切りをまかせてみようとされたそうです。

「こういうイベントを新規に行なうことになった。ついては、きみにリーダーをまかせたいのだが」


 そうもちかけると、当の社員さんはこう答えました。

「ありがとうございます。ぜひやらせてください。で、予算はどれくらいいただけるのでしょうか? スタッフは何人くらいつけてもらえますか? 計画案はいつまでに整えればいいでしょうか?」


 これはいかん! と役員さんは思われました。



 質問した本人は、予算、人員、期日と、おさえておくべきポイントを確認するつもりだったのでしょうが、「まだ、まかせるには早すぎるか……」という思いが役員さんの頭を瞬時によぎったそうです。


 あらたに取り組むイベントというゴールを提示されたら、まず、そのミッションを託された本人がプランを練り、それを実現するにはどれくらいの予算が必要になるか見積もる、スタッフはどういうひとをメンバーにして何人くらいでチームを組むのがいいか案をつくってみる、そして実施日からさかのぼってスケジュールを組み立て、一次段階の計画案を組むまでにはこれくらいの時間がかかりそうだ、といったことを整理して可否の判断をあおぎにくるだろうと役員さんは想定しておられたのです。

「どれくらいの予算で誰をメンバーにしてこの時期にはプランを固める、そういう大枠をすべて示したうえで、やってみろというのは、まかせたことにならない。本人のためにもならない。すべて指示をあおいでやるのなら、なんのためのリーダーかわからない」


 結果、リーダーはほかの社員さんにまかされたそうです。



 練ったプランが万全でなくてもかまいません。こうすれば上手くいくだろうというプランを自分なりに全力を尽くして組み立て(そこには当然、失敗したときのリスクを最小限に抑えるリスクヘッジも考慮されているべきです)、提案すれば、上司や周囲に意見をいただけます。それが本人にとっての貴重な学びになるはずです。



 余談ですが、「失敗を恐れず、どんどんチャレンジしてみろ!」というのは、手当たりしだい挑戦してみればいい、という意味ではないかと思います。失敗したときのリスクも十分に考慮し、成功するよう万全の計画と準備を整えたうえでチャレンジすれば、たとえ失敗してもおおきなプラスが得られるという意味でしょう。


 何か課題を与えられたら、まず自分でよく考えてみること。これが大事だと思います。そのうえで上司や先輩からアドバイスを受ければ、アドバイスの意味もよく理解できるのではないでしょうか。



 仕事でも対人関係でも、ひとに依存することなく、自分のことは自分で背負って対応するのが「掴む」第一歩だと思っています。


・ひとに頼りすぎると、手には何も残らない……

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