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タダより高いものはない
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経済・金融
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第三章 リスクなしで元本が保証される話 「元本保証」の金融商品で人生は安泰らしい

『タダより高いものはない』
[著]上念司 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:4分
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 日本人は元本保証が大好きです。預金でも、投資信託でも、保険でも、「払い込んだお金が一〇〇%戻ってくる」「元本保証」という言葉を聞くと、なぜか安心してしまいます。もちろん、誰だって損をしたくないので、どうせお金を預けるなら、元本保証で絶対に損をしないほうがいいというのは当たり前です。リスクを取らないで資産が増えるかもしれない。これほど最高なことはありません。


 しかし、そういう人間の心理につけ込んで悪いことをする人がいます。いわゆる投資詐欺というやつです。通常、投資詐欺は高利回りを謳いますが、必ずといっていいほど、同時に「元本保証」を偽ります。


 たとえば、二〇一三年に発覚したMRIインターナショナルによる巨額詐欺事件においても、元本保証と誤解されるような広告文言が使われていました。ちなみに、MRIインターナショナルという会社は、こんな会社です。


▼MRIインターナショナル 米ネバダ州ラスベガスに本社を置く資産運用会社。日本人を対象に診療報酬を保険会社などに請求できる権利への出資を募り、約八七〇〇人から計約一三〇〇億円を預かったとしていた。金融庁は二〇一三年四月、出資金の多くを配当金支払いへ流用したとして、金融商品取引業の登録を抹消。米証券取引委員会(SEC)と米連邦地裁は、社長の個人的出費にも充てられたとしている。〔共同〕13



 日本経済新聞の報道によれば、MRIは運用実態がないのに「高い利率を実現している」「元本保全のしくみを整えた」などと虚偽の内容を記載した広告を出して投資家を騙しました。


 パンフレットには六%から八%の高利回りを謳うと同時に、元本保証だと誤解させるため、「元本確保」とか、「元本保全」といったまぎらわしい言葉を使っていました。高い利回りと元本保証(風)の打ち出し。まさに、投資詐欺の基本を踏まえた広告戦略でした。


 相次ぐ詐欺事件に、政府も国民に対する注意喚起を行っています。政府広報オンラインには、「暮らしに役立つ情報 投資詐欺にご注意を 気をつけるべき六つのポイント」という解説があります。とてもわかりやすい投資詐欺の説明なので、ぜひお読みください。冒頭にはこのような説明があります。



 投資詐欺(詐欺的な投資勧誘)による被害が、高齢者を中心に後を絶ちません。投資詐欺でよく用いられる様々な手口について説明し、特に、近年相談の多い「プロ向けファンド」を悪用した手口と、それを防ぐ新たな規制をご紹介。投資詐欺を見破る主な六つのポイントと、怪しい投資話を受けた際の相談窓口をご紹介します。14



 儲け話をエサに高齢者を騙してお金を巻き上げる。本当に人間としてやってはいけない犯罪ですが、手を替え品を替え、新しいタイプの投資詐欺はあとを絶たないそうです。


 儲け話を聞いても、自分では判断せず、必ずまわりの人の意見を聞いたり、場合によっては銀行や警察に聞いたりしてみることが大事です。そして、自己防衛のためにも、「気をつけるべき六つのポイント」は押さえておきましょう。政府広報サイトから抜粋します。


(1)聞いたことのない業者(金融庁への登録も確認できない業者)から勧誘されている

(2)「上場確実」「必ず儲かります」「元本は保証されています」などと請け合う

(3)「未公開株」や「私募債(しぼさい)」の取引を勧誘されている

(4)X社の株式・社債の購入を勧誘された後、別の業者からタイミングよく連絡があり、「その株は必ず値上がりする」「その株を買ってくれたら、後日高値で買い取る」などと勧誘されている

(5)業者が「金融庁(またはその他の公的機関)から、認可・許可・委託・指示などを受けている」と説明している

(6)金融庁や財務省財務局、消費者庁や消費生活センター、証券取引等監視委員会などの公的機関や、それらを連想させるような名称を使っている14


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