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2.「軍艦島」上陸・取材体験記

『明治日本の産業革命遺産』
[著]柳澤伊佐男 [発行]ワニブックス


読了目安時間:12分
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「軍艦島」を目指して



 前職の解説委員時代、私は文化・文化財分野の担当として、「世界遺産」の取材をしていましたが、長崎市の端島、通称「軍艦島」を訪れたことはありませんでした。機会があればぜひ、と考えていましたが、一般の上陸ツアーに参加しただけでは、島の現状を取材したことになりません。また、長崎市に行くのであれば、ほかの構成資産も取材したい、という欲張った考えもあり、なかなか計画は実現しませんでした。


 待てばチャンスは巡ってくるものです。イコモスの勧告に備えて、取材を本格的に始めた4月中旬、長崎市から特別に許可が下りて、「軍艦島」に上陸できることになったという報せが届きました。調整の結果、島への上陸は、イコモスの勧告が出た後ということになり、5月11日から1泊2日の日程で長崎市を訪れました。


 長崎滞在2日目。当日は早朝から()(わたし)(ぶね)に乗り、島に上陸する予定でした。しかし、5月としては珍しく台風が日本列島に接近した影響で、市内は雨が降り続いていました。しかも、海上はうねりがあると予想されたため、本当に船が出てくれるのか、大変心配な状況でした。


 船長とも相談した結果、出航は午後まで待とうということになりました。このため予定を変更して、同じく構成資産になっている旧グラバー住宅の取材などを先に済ませました。


 午後3時ごろになると、ようやく雨も上がり、私たち取材の一行は、船に乗り込むために長崎市郊外の港に向かいました。

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