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『明治日本の産業革命遺産』
[著]柳澤伊佐男
[発行]ワニブックス
デジタル技術の活用
「産業革命遺産」の特徴のもうひとつは、現役の工場の施設、つまり、「稼働資産」が多く含まれることです。長崎造船所のクレーンやドック、八幡製鐵所の工場、三池港などの「稼働資産」は、今も企業の生産活動に使われていて、一般の人が見学するには、かなりの制約があります。
こうした見学の難しい施設や場所について、世界遺産としての価値をどのように伝えていくのかが、これからの課題になっています。
その解決策のひとつとして検討されているのが、「軍艦島」同様、デジタル技術を活用した取り組みです。
「スコティッシュ10」の取り組み
世界遺産委員会の開幕が迫った今年(2015年)7月、イギリスのスコットランド自治政府のフィオナ・ヒスロップ文化・欧州・対外関係大臣が長崎市を訪れました。