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殺される患者、生かされる患者 100点の治療を受ける方法
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巻末付録

『殺される患者、生かされる患者 100点の治療を受ける方法』
[著]児玉知之 [発行]ワニブックス


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診療科の特性と守備範囲



●内科系


・循環器内科

心臓疾患(不整脈や虚血性心疾患[心筋梗塞など])、高血圧、血栓症などが専門。病院によっては、不整脈のみ、虚血性心疾患のみなど、さらに細分化されていることもあるので注意が必要。


・呼吸器内科

肺や気管支などの疾患、気管支喘息や慢性閉塞性肺疾患、肺がんなどが専門。循環器内科ほど細分化されている印象は薄く、呼吸器内科にかかれば呼吸器のことについては全般を診てくれる可能性が高い。


・消化器内科

胃・小腸・大腸などの消化管、肝臓や膵臓などのその他消化器の疾患が専門。疾患の守備範囲が広いので、病院によっては肝臓内科が消化器内科から独立していたり、上部消化管(食道・胃・十二指腸)、下部消化管(大腸)といったように分離独立している場合もある。


・腎臓内科

腎臓疾患、透析管理など、体の電解質バランス(ナトリウムやカリウムなど)のコントロール管理が専門。


・糖尿病内科

糖尿病内科と標榜している場合は、文字通り糖尿病・血糖値の日々のコントロールが専門分野。内分泌分野も兼ねて診療している病院も多い。


・内分泌内科

甲状腺や副腎疾患など、いわゆるホルモンの異常が専門。性ホルモン(更年期障害に関わる)は、女性であれば婦人科が守備範囲となる。現在の研修システム上、糖尿病を専門に診察している医師は同時に内分泌分野も研修していることが多い。


・血液内科

貧血や造血器腫瘍(白血病や悪性リンパ腫など)を扱う。貧血の中で最も多い鉄欠乏性貧血は血液内科ではなく、一般内科が受け持つことが多い。


(こう)(げん)病内科

関節リウマチや全身性エリテマトーデスなど、いわゆる自己免疫疾患が専門となる。病院によっては、後述する総合診療内科のような立ち位置の仕事を受け持つ場合もある。


・アレルギー内科

アナフィラキシー、食物アレルギー、季節性アレルギー(花粉症)などが守備範囲。アレルギー内科のみを専門としている医師は少なく、呼吸器内科、耳鼻(いん)(こう)科、あるいは膠原病内科の医師が兼任している場合が多い。


・神経内科

心療内科・精神科とは異なるので注意が必要。認知症、脳梗塞、神経変性疾患、てんかんなどが守備範囲。頭痛を専門に診る場合もある。脳卒中を専門的に診察する高度専門ユニット(SCU)を管理することも。


・総合診療内科(一般内科)

上記のような各専門科が設置されていない医療機関の場合には、各専門科の守備範囲外の疾患を幅広く扱っている。

例=循環器、呼吸器、消化器のみ専門科がある病院の場合は、心臓・肺・消化器疾患以外の糖尿病内分泌疾患や、神経内科疾患、膠原病などを守備範囲とすることが多い。

各専門科が設置されている医療機関の場合には、どの専門科の疾患であるのかわかりづらい症状(たとえば(けん)(たい)感など)の診療にあたり、診断の目鼻をつけて各専門科に振り分ける役割を担う。



●その他内科系


・小児科

文字通り子どもを診療する科。病院によって何歳までを守備範囲とするのか異なるので、事前に確認したほうが良い。

例=ある病院では、小学生まで、ある病院では高校生まで……など。


・心療内科

病院の心療内科では、心身症を専門としている内科医師が診療をする。しかし、入院施設のないクリニックで「診療内科」が標榜されている場合には、精神科医が診療に当たることが多い。「精神科」という響きに抵抗がある人に配慮し、心療内科や神経科を併記することもある。


・精神科

統合失調症やうつ病・(そう)うつ病・不安障害など、精神的な疾患をその守備範囲とする。「神経科」と標榜している医療機関もあり、「神経内科」と紛らわしいので注意が必要。

また、子どもの精神分野については、児童精神科に細分化されており、基本的には別分野となる。大人を診る精神科医は子どもを診ることは基本的にはしない。


・放射線科

CTやMRIなどの画像を診断する診断部門と、放射線や核医学をがんや腫瘍への治療目的に用いる治療部門とに分かれている。病院によっては、レントゲンやCTなどの医療機器があるだけで、(専門の医師がいない状態でも)放射線科を標榜しているところもある。



●外科系


・心臓血管外科

大動脈などの心大血管に関しての手術を専門とする。心臓血管に関する手術はある程度の設備が整っていないと行えないため、規模が大きな医療機関にあることがほとんど。下肢静脈(りゅう)処置などで血管外科を標榜している場合は、小規模で標榜している場合もある。 


・胸部外科

肺や(じゅう)(かく)の手術が専門。()(きょう)に対する処置を担当する場合も多い。


・消化器外科

消化器系の手術が専門。規模の大きな医療機関では、上部消化管(食道・胃)、下部消化管(大腸)、肝胆膵(肝臓・(たん)(ぞう)(けい)・膵臓)と大まかにグループ分けがなされていることが多い。


・乳腺外科

乳腺腫瘍、乳がんが主に専門となる。


・整形外科

骨折や(つい)(かん)(ばん)ヘルニアなどの脊椎症、筋運動系の疾患が専門。(こつ)()(しょう)(しょう)も担当する場合が多い。整形外科が担当する疾患は全身に及ぶため幅広く、医療機関の規模によっては、手・上肢、下肢・股関節、脊椎などといったように専門分野がさらに細分化されている。


・泌尿器科

腎臓、尿管、(ぼう)(こう)・前立腺、男性生殖器が専門。腎臓内科は腎臓の機能や働きの低下を内科的に診察する科だが、泌尿器科は上記の部位の腫瘍などに対して外科的な処置を行う診療科となる。


・脳神経外科

脳や脊髄に対しての手術が必要な疾患(脳腫瘍・クモ膜下出血・脳出血など)が専門。医療機関によっては、脳梗塞も守備範囲とする場合もある。


・産婦人科

医療機関によっては、「産科」、「婦人科」が独立している場合や、産科のみ、婦人科のみを標榜している場合もある。

「産科」は基本的に、妊娠~出産~(ぶん)(べん)後が守備範囲となるが、不妊症や新生児について幅広く診療を行う医療機関もある。

「婦人科」は、卵巣や子宮・(ちつ)などの女性器の疾患やそれに付随した性ホルモン異常(いわゆる更年期障害など)を守備範囲としている。


・耳鼻咽喉科

文字通り、耳・鼻・咽頭・喉頭~声帯といった部分についての疾患が専門。守備範囲が広いので、医療機関によっては、各パートごとにさらに細分化されている場合もある。小規模な医療機関では、いわゆる花粉症のような季節性アレルギー疾患の診療を専門とする場合が多い。


・形成外科

保険診療の(はん)(ちゅう)では、さまざまな外科系診療科と共同で機能審美保持(身体の変形や組織異常の治療)のための手術を行ったり、(じょく)(そう)(床ずれ)などの管理処置を行う。また、美容形成のような審美目的の処置を行う場合もある(おおむね自費診療)。


・麻酔科

手術に当たっての麻酔管理や、術中・術後の全身管理が専門。神経痛などの痛みをおさえる「神経ブロック」などの処置を通じ、ペインクリニック(痛みのコントロール)に特色を出している医療機関もある。




 ご紹介した以外にも、がん患者の症状コントロールを図る「緩和ケア科」や、移植医療を扱う「移植内科・外科」、特殊な感染症を扱う「感染症科」など、さまざまな科があります。


 ご自身の症状に合わせ、適切な科での受診をお勧めいたします。



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