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フネとキョンキョンは同い年

『生涯未婚時代』
[著]永田夏来 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:3分
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 生涯未婚率とは、四五~四九歳および五〇~五四歳における未婚率の平均値から、五〇歳時点で結婚経験がない人の割合を計算したものです。五〇歳という年齢は、統計的には該当する世代の初婚年齢などに合わせて算出されています。しかし一般の印象としては、「その年齢になると子どもを持ちにくくなる」「その年齢まで独身なら、その後の結婚も期待できない」など、「結婚に関するあれこれは五〇歳になったら一段落しているはず」というイメージがあるようです。


 しかしより興味深いのは、五〇歳という年齢の位置付けなのではないでしょうか。最近はYouTubeなどで昔の動画を簡単に見られるようになりましたが、昭和の五〇歳は責任感があってオトナな印象ですが、平成の五〇歳は雰囲気も若々しく随分様子が違うように思えます。わかりやすい例を示すならば、一九六〇年代に放送開始されたテレビ版『サザエさん』の波平とフネが五〇歳代です。これに対して、二〇一七年の五〇歳代は渡辺謙さんや小泉今日子さんになります。


 前から薄々気がついてはいましたが、私がこの事実をいよいよ無視できなくなったのは、自分がバカボンのパパと同い年になった時でした。赤塚不二夫先生の『天才バカボン』に登場するバカボンのパパは、みなさんご存知の通りいろいろ「ダメ」な人なのですが、結婚して子どもが二人もいます。ヒゲを生やし(あれは鼻毛ではないそうです)ハチマキと腹巻きといういでたちからわかるように、明らかに「オトナのおじさん」を表現したキャラクターです。翻って私はといえば、勤務先の入学式に参加したものの、新入生と間違えられたのかサークルのチラシを渡されるようなありさまです。自分なりに一生懸命生きてきたつもりでいましたが、人生の進み方においてはバカボンのパパより大きく後れを取っているとは。ちょっとした衝撃でした。

『週刊少年マガジン』で連載された『天才バカボン』の初出は一九六七年で、男女ともに生涯未婚率が低かった皆婚社会を時代背景にした作品です。当時の平均初婚年齢は男性二七・二歳、女性二四・五歳ですから、四〇歳を超えていたら子どもの二人もいるのが標準的な人生といえるでしょう。現在では年齢だけで物事を測ることができなくなっていて、結婚をはじめとした人生上の出来事(ライフイベント)が生起するタイミングはもちろん、ライフイベントの有無も様々になっているといえます。生涯未婚時代の実態として押さえておきたい現状です。


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