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トランプ家は「米国ロックフェラー家の掌の上」に存在する

『炎上する世界経済』
[著]鈴木啓功 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:10分
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 一九八七年、若きトランプは──このとき彼は「ニューヨークの不動産王」としてひとつの絶頂を迎えていた──『トランプ自伝』を発刊した(邦訳・(はや)(かわ)書房、一九八八年)


 トランプは自伝の冒頭を次のように書き始める。


──私は金のために取引をするわけではない。金ならもう十分持っている。一生かかっても使いきれないほどだ。私は取引そのものに魅力を感じる。キャンバスの上に美しい絵をかいたり、素晴らしい詩を作ったりする人がいるが、私にとっては取引が芸術だ。私は取引をするのが好きだ。それも大きければ大きいほどいい。私はこれにスリルと喜びを感じる。

(『トランプ自伝』ドナルド・J・トランプ&トニー・シュウォーツ)



 彼は「傲慢な男」なのだ。それはそれで構わない。先に述べたように、このとき彼は「ニューヨークの不動産王」としてひとつの絶頂を迎えていた。多少は威張りたくもなるだろう。


 本書が指摘したい問題は、そのカネの背後には「何があったか」(誰がいたか)ということだ。自伝の詳細はすっ飛ばして、これに絡むところに直行する──。


 トランプの祖父、トランプの父、トランプ本人に至る「三代の物語」は次の通りだ。


 一九〇五年、彼の父フレッドはニュージャージーで生まれた。

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