『要領のいい人・悪い人 「ウマイことやる」生き方のコツ』
[著]中山正和
[発行]PHP研究所
調査の第一は「真実のデータ」を集めることです。ウソのデータを使ったら判断を誤るだろうということは誰でも知っていますが、その「真実」とはわれわれが五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)によって「体験」したことしかないことを忘れてはいませんか? つまり、人に聞いたことや本で読んだこと、「資料」と称する書類に書いてあることなどを「真実」のデータとして取り扱っているのではないか、ということです。
こういう言葉や文字によるデータは、半分以上は信用できません。「あそこの街角にイヌがいたよ」といわれても、それが真実であるかどうかは自分で行って確かめるまではホントかウソか分からないでしょう。