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生き抜くための恋愛相談
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「決断」というアクションを手に入れる

『生き抜くための恋愛相談』
[著]桃山商事 [発行]イースト・プレス


読了目安時間:8分
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付き合う前にセックスの誘い「友だち→セフレ」は昇格? 降格?

お悩み

片想い中の彼に迫られています




 失恋の愚痴を聞いてもらったのをきっかけに、男友だちを意識するようになってしまいました。彼に本当に救われたので、あるときうっかり「惚れた。彼氏になって」と言ってしまい、「セフレからならいいよ(笑)」と冗談で返されました。


 ですが最近、本当にセックスをするつもりのような言動が増えてきたんです……。でも、彼は常々「元カノのことが忘れられない」とも言っています。


 このまま本気で好きになって傷つくのもイヤなので、割り切ってセックスありの友だちになったほうがいいか、キッパリ断ったほうがいいか悩んでいます。


 強く誘われたら断る自信は……ありません!

30歳・美樹)



「割り切る」とはどういうことか?



 美樹さんの中には「割り切れるならセフレになる/割り切れないならキッパリ断る」という2択意識が存在しているようです。ここで言う「割り切る」とは、「好きという気持ちに蓋をする(=恋人になることを諦める)」になるかと思いますが、よく考えるとこれは矛盾を(はら)んだ葛藤です。というのも、美樹さんは彼のことが好きだからこそ「セフレになるべきか」と悩んでいるわけです。彼に対する気持ちに蓋をできるならば、そもそもセフレになる必要はありません。だとすると、割り切れても割り切れなくても答えは「セックスしない」となり、本来なら葛藤は生じないはずです。




 しかし、現実問題として美樹さんは葛藤を抱えている。それはおそらく、「彼とセックスすれば『付き合う』ことに近づくかもしれない」という思いがあるからです。では、彼とセックスすることははたして恋人関係に近づく行為なのでしょうか。



彼が提示しているイメージとは



 現在の状況を、今度は彼の言葉から整理してみます。彼は〈惚れた。彼氏になって〉という告白を受けているわけで、美樹さんの目的が付き合うことであるのはすでに承知しているはずです。そのうえで、〈セフレからならいいよ(笑)〉と言っている。これはどういうことかというと、「から」という言葉が示すように、彼は言外で次の図のようなイメージを提示しているわけです。




 つまり、友だちからセフレ、セフレから恋人へという“昇格”を匂わせている。美樹さんの葛藤は、おそらくここから生じています。


 しかし、これは本当に昇格なのでしょうか。美樹さんもどこかで感じていると思いますが、かなり怪しい。


 彼にとって美樹さんは、これまで失恋の愚痴にも付き合えるような純然たる友だちでした。言わばこれは「セックスなしでも会う友だち」です。しかし、いったんセフレ関係になると、今度は「セックスすること」が会う目的になってしまう可能性があります。裏を返せば「セックスなしなら会わない友だち」ということになり、これは恋人関係を目指す美樹さんにとって昇格どころかむしろ“降格”と言える状況でしょう。




 このように考えていくと、彼の言う〈セフレ〉と、美樹さんのイメージする〈セックスありの友だち〉は似て非なるものだということが見えてきます。それゆえ、今のまま彼とセックスをしても、美樹さんの望む恋人関係には近づいていかないだろうというのが我々の考えです。


 しかし、これは結論ではありません。ここまではふたりの現状を整理しただけに過ぎず、「だから美樹さんは彼と付き合えない」という話では決してない。大切なのは、この状況を踏まえたうえでどのような決断を下していくかということです。



自分のスタンスを明確に伝えるしかない



 ここまで見てきたように、「セフレをやりつつ恋人に昇格するチャンスを待つ」というのは非現実的な道です。では、どうすればいいか。我々が推奨したいのは、「自分のスタンスを明確に伝える」というアクションです。


 美樹さんの中には、彼とセックスしたい気持ちは存在しているように思われます。しかしそれは、あくまで「恋人としてしたい」というものでしょう。だとすると、「私はあなたのことが好きなので、あなたとセックスしたい気持ちはある。ただし、するなら恋人としてしたい。あなたに恋人関係になる気がないなら残念だけどセックスはできない」とハッキリ伝えるしかないと思うわけです。


 ただし、これは何もイチかバチかの賭けに出ろという話ではありません。むしろ、こうすることで付き合える可能性は上がるはずです。


 なぜかというと、彼は基本的に「セックスがしたい」からです。現在の彼のスタンスは、「セックスはしたい。もちろん友だち関係もそのまま。付き合うかどうかに関してはセフレになってから考えよう」というもの。要するにまずはセックスという目的「だけ」を叶えようとしているわけです。


 ここで我々が提案しているアクションは、決して彼の目的を否定するものではありません。そこに「するなら恋人としてしましょう」という条件が乗っかっているだけです。彼と美樹さんの思惑は、とりあえず半分は合致していると言えます。




 では、曖昧なままになっている彼のもう半分の思惑とはなんでしょうか。ここで気になるのが〈元カノのことが忘れられない〉という彼の言葉です。


 相談文に書いてあるのはこれだけで、発言の真意に関しては読み取れません。もしかしたら「だから付き合うことはできないよ」という牽制かもしれないし、美樹さんが彼に聞いてもらっていたのと同じような「失恋の愚痴」かもしれません。美樹さんがあれこれ憶測してしまうのも無理はないのですが、どれだけそれを重ねても答えがわからないことには変わりありません。


 そのようにわからないことに(こう)(でい)し続けるよりも、わかることに焦点を当てていくほうが建設的です。今の段階でわかることは、彼の中に「付き合いたくない」という積極的な意志が存在しているわけではないということです。おそらく、単に「まだよくわからない」というのが実態だと思います。


 彼は「セックスしたいけど、付き合うかどうかに関してはまだよくわからない」と思っている……。それゆえ、美樹さんがスタンスをハッキリ示すことは、彼が付き合うことに関してはじめてちゃんと考える契機になり得ると思うわけです。



覚悟を決めてセフレになるという道も……



 もっとも、ハッキリ伝えたからと言って、必ずしもこの恋愛が成就するというわけではありません。悲しいことですが、フラれる可能性だってあることは想定しておくべきだと思います。


 さらに、彼から「恋人になる気はない。でもセックスはしたい」という、極めて都合のいいことを言われる可能性もあります。その場合は、どうすればいいのか。


 もちろん、少しでも乗り気がしないなら断ればいいと思うのですが、割り切って「セフレになる」という道を選ぶのもアリだと思います。恋心とは別に、彼の肉体が好きとか、セックスの快楽を別腹として味わいたいとか、そういう欲望が出てきても、おかしなことではありません。それはそれで否定できないものだと思います。ただし、それは「セックスのある友だち」ではなく「セックスを目的とした友だち」なので、もしもセフレになるなら、付き合うことはキッパリ諦めるくらいの覚悟が求められます。そこまで思えないならセフレになる道はオススメできません。


 美樹さんは彼が好きなわけで、もしも付き合えなかった場合は、セフレになろうがなるまいが、現状からすればさみしい結末に変わりないでしょう。しかし、それは「不毛な結末」ではありません。美樹さんは自分のスタンスをハッキリ明示することによって、「主体的に決断し、動く」というカードを手にすることになるからです。このカードを手にすることで、受け身になってズルズル引き込まれていくということはなくなるはずです。


 とにかく一番つらいのは、なんとなくセフレになってしまい、「いつになったら付き合ってくれるのだろうか……」と気にしつつ関係を続け、しまいには元カノとの思い出や新しい恋の話など聞かされたくない話を聞かされて、「私はセフレだから口を出す権利もないし……」などと鬱々として心を(むしば)まれていってしまうことです。


 主体的に決断して動くことができるようになれば、そういった事態に陥ることはありません。また、次に他の誰かと同じような状況になっても、ちゃんと対峙できるはずです。それは、とても大きなカードだと思います。


 彼は正直しょーもないことを言っていると思いますが、どんなにしょーもなくても、彼の気持ちをコントロールすることはできません。美樹さんが決めることができるのは、「自分がどうするか」ということだけです。ぜひ流されることなく自分の気持ちに向き合ってみてください。


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