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生き抜くための恋愛相談
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恋愛
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あとがき

『生き抜くための恋愛相談』
[著]桃山商事 [発行]イースト・プレス


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あとがき 丸腰で向き合うこと

森田雄飛



 我々は相談業を生業としているわけではありません。清田はフリーランスのライターで、森田は一般企業に勤める会社員です。ふたりとも相談を受ける側としての訓練を積んだことはないし、専門知識もない。もちろんカウンセラーの資格も持っていません。


 言うなれば、我々は丸腰です。


 それでも、(わら)にもすがるような気持ちで相談に来てくれる女性がいます。中には生活に支障をきたすほど悩んでいる方もいらっしゃいます。そんな彼女たちを前に、丸腰の我々ができることは極めてシンプルです。


 じっくり話を聞く。聞いた話を一緒に整理していく。


 本当にそれだけのことしかできないのですが、整理していく過程で相談者さんが「わたしの悩んでいることはこれだったんだ」と納得するためには、話の筋がきちんと通っている必要があります。もしもそこに飛躍やごまかしがあれば、相談者さんは首をかしげて不安そうな表情を浮かべます。逆に積み上げていった理屈の先で何かを掴めたときには、ぱっと晴れた明るい顔になる……たぶん彼女がさまよっていた悩みの世界は濃い霧の中で、そこからいきなり視界が開けるような爽快感があるのだと思います。


 前述のとおり、我々には何か特殊な技術や知識があるわけではないので、視界が開けるその場所がどこなのかを事前に把握することはできません。たどり着くためには、相談者さんと一緒に、一歩一歩確かめながら前進していくしかないのです。


 だから相談者さんの視界が開ける瞬間は我々の視界が開ける瞬間でもあります。


 この本に掲載されている回答もまた、恋愛相談の現場とほとんど同じプロセスで作り上げてきました。ただ、相談文は首をかしげてくれないので、実際に相談者さんと対面したときとは別の難しさと緊張感があったのも事実です。五里霧中で立ちすくむ我々の背中を押してくれたのは、この本のもとになった連載を読んで失恋ホストに来てくれた何人もの女性の存在や、連載を読んでモヤモヤが晴れたと丁寧なメールを送ってくださった方たちの励ましの言葉でした。


 恋愛のことで悩み苦しんでいる女性の視界が、本書によって少しでも明るくなれば、これほどうれしいことはありません。


あとがき 悩み相談が苦手な人のために

清田隆之



 誰かに思いっきり恋愛の悩みを打ち明けてみたい──。そんな気持ちになることがよくあります。こんな活動をしていながら、私は人に悩みを相談するのが苦手です。気が小さいせいか、「時間を取らせてしまって申し訳ない」と恐縮してしまうし、自分に自信がないせいか、「どうせ俺の悩みなんて取るに足らないものだ」という思いがつきまといます。また、「わかりやすく伝えねば」と思うあまり、感情を未整理のまま吐露することができないし、何かアドバイスを受けようものなら、たとえ違和感や抵抗感があっても「なるほど、確かに!」と相手に気を遣って納得したポーズをつい取ってしまいます。悩みを相談するのは本当に難しい行為だと感じます。これは相手が自分をよく知る人であればあるほどです。


 だから私は、ここに寄せられた悩みに対しても、普段の失恋ホストの活動においても、「自分だったらこんな風に聞いてもらいたいな」と思う姿勢で臨むことを心がけています。いや……なんだかいかにもいい奴ぶってるように聞こえますが、要するに私は、「俺の話をさえぎらず、否定せず、勝手にわかった気にならず、いったん最後まで興味を持って聞いてくれ!」「そんでもって、今現在の俺が何にどう悩んでいるのか、フラットな視点で一緒に考えてくれ!」「アドバイスという名の持論演説はいったんナシで!」「お前の話を聞くときは俺もそう心がけるから!」などと考えているわけです。


 ここまで書いて、単に自分がワガママで自己開示のできない人間というだけのような気もしてきましたが……そんな風にみんなが互いの話に耳を傾け合える世界になったらいいなと、わりと本気で望んでいます。それが厳しい人生を生き抜くための鍵になるような気がしています。だからこれは、悩み相談が苦手な人や、相談に乗る機会が多い人のために書いた本でもあります。本書は恋愛がテーマですが、個人的には「人の話を聞く」という、このシンプルな行為について考え直すきっかけにもなったらいいなと、願ってやみません。


 最後になりましたが、いつもユニークな視点で我々に刺激を与え、連載を支えてくれる「日経ウーマンオンライン」編集部の梶塚美帆さん、および旧担当の大谷珠代さんと加藤京子さん。書籍化にあたり、何かと時間のかかる我々を辛抱強く見守ってくれた担当編集の圓尾公佑さん。この本を彩ってくれたデザイナーの草刈睦子さんとイラストレーターの高橋由季さん。『逃げ恥』ファンの我々に素敵な帯文を寄せてくださった海野つなみ先生。桃山商事の黎明期からともに活動してきた佐藤俊さん。いつも的確な助言をくれる森田千恵さんと小南志織さん。そして、これまで貴重な恋バナを聞かせてくれたすべての方々。本書が生まれたのはみなさんのおかげです。本当にありがとうございました!

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