『ついに「愛国心」のタブーから解き放たれる日本人』
[著]ケント・ギルバート
[発行]PHP研究所
私は学生時代、英語で俳句をつくる授業を受けました。五・七・五で音節ごとにやるわけですが、これが非常に難しい。なぜなら、英語の場合は、情緒的な言葉の多くは音節が長いので、一つの単語を使うだけで五の節が終わってしまうのです。
そして、当然のことですが、いくら頑張っても英語の俳句というのは、日本語のそれのようにはまったく感動しません。そもそも根本的に、英米人と日本人の季節や自然に対する見方は違いますから、英語で生み出される表現が、日本人の「やまと言葉」的な感覚とまったく違うのは当たり前の話です。
しかしながら、そんな英語においても「やまと言葉」のような感覚はあります。