『ついに「愛国心」のタブーから解き放たれる日本人』
[著]ケント・ギルバート
[発行]PHP研究所
日本人は本来、強靱で気高い精神を持った民族です。それは、先の大戦で日本と戦って、多くの血を流した私たちアメリカ人が、いちばんよくわかっています。
日本人のそのような戦いぶりを象徴するのが、ペリリュー島の戦いでしょう。
当時、島を守っていたのは、中川州男大佐率いるペリリュー守備隊でしたが、わずか一万一〇〇〇人の日本軍は、ここで屈強なアメリカ海兵隊と戦います。
小さなペリリュー島など四日で奪取できると考えていたアメリカ軍は、島に対して凄まじい量の艦砲射撃と航空爆撃を加え、さらに日本軍の四倍もの兵力を投入しました。