『ついに「愛国心」のタブーから解き放たれる日本人』
[著]ケント・ギルバート
[発行]PHP研究所
ヨーロッパの場合も、王権神授説といって、王室とは神に選ばれし人々だという建前になっていました。しかし実際には、戦争などによってその座を獲得している場合がほとんどです。最高権力を持つ王族の下に貴族がいて、さらにその下に市民や農民がいるという封建制が、中世ヨーロッパの基本的なあり方でした。
ヨーロッパの王族や貴族たちは、政略結婚によって、ヨーロッパ全土で血縁のネットワークを形成していました。