『ついに「愛国心」のタブーから解き放たれる日本人』
[著]ケント・ギルバート
[発行]PHP研究所
ほとんどの欧米人は、日本の「国体」について理解できていないと思いますが、もちろん、日本のことを理解した人たちもいました。
戦後、占領軍の一員として日本にやってきた東洋史学者のヘレン・ミアーズ女史は、数百年にわたって世界各地を植民地にして暴利を貪っていた欧米諸国の、日本に対する貧しい理解と、その著しい偽善ぶりに激しく反発し、『アメリカの鏡・日本』と題した本を、終戦からわずか三年後の一九四八年にアメリカで出版しました。