『ついに「愛国心」のタブーから解き放たれる日本人』
[著]ケント・ギルバート
[発行]PHP研究所
愛国心は、本来、競争の中で生まれてくるものです。こんな説明をすると、あたかも他を蹴落として自分だけ勝ち残ろうとする行為であるように想像をする人もいるかもしれません。しかし、競争といっても、愛国心についてのものは、誰かを蹴落とすことには結びつきません。自分の帰属性や共同体への愛着を確認するための感情ですから、むしろ他の存在がなければ成り立たない性質を持っています。