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(2021/11/26 追記)

犬耳書店の作品をRenta!に順次移行します。
詳しくはこちらでご確認いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

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翼がくれた心が熱くなるいい話
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EPISODE16 わたしも応援する人になりたい

『翼がくれた心が熱くなるいい話』
[著]志賀内泰弘 [発行]PHP研究所


読了目安時間:10分
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 北村桜子は、メールの着信バイブに気づいてスマートフォンを取り出した。
「ローザが会社辞めるって(゜◇゜) 緊急女子会! 来週の金曜日7時、いつものお店で」

 それは、万里江(まりえ)からのメールだった。

 ローザ藤間と吉村万里江、そして、北村桜子は客室乗務員の同期だった。フライトがバラバラなので、なかなか会うことができないが、いつの間にか幹事役になっていた万里江が3人のスケジュールを調整し、2、3カ月に一度くらい女子会を設定してくれる。
(ローザが辞める……)

 そんな予兆はあった。前回の女子会で、「辛いよ〜」を連発していたからだ。客室乗務員やパイロットが空港内を歩いていると、その制服を見て遠巻きに指を差される。中には、わざと聞こえるような声で、「(つぶ)れればよかったのに」と言われることもある。

 ローザは、そんな厳しい言葉に耐えられなくなったのだろう。

 桜子は、万里江に返信した。
「了解! 励まそうね」

 しかし、励ましてもらいたいのは自分のほうだと思った。それは、昨日初めて知ったことだった。久しぶりに実家に帰り、両親と話をした。父親は、一昨年定年を迎えて悠々自適(ゆうゆうじてき)の生活をしている。在職中は転勤が多かったので、身体が丈夫でない母親は、新しい土地でかかりつけの病院を探すのにも苦労した。
「やっと落ち着いたんだから、お母さんを温泉にでも連れていってあげてよ」

 と言うと、父親だけでなく母親までもが戸惑った様子。何やら妙だ。何か隠している。

 しつこく聞いて愕然とした。JALの株を相当数買っていたというのだ。JALの客室乗務員になった桜子が自慢だった。その娘が勤める会社、ということで、ボーナスが出るたびに株を買い増ししてきたらしい。
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