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(2021/11/26 追記)

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ちょっとしたことで ていねいに暮らせる45のコツ
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生き方・教養
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01 「ちょっぴりていねい」でハッピーな毎日を!

『ちょっとしたことで ていねいに暮らせる45のコツ』
[著]金子由紀子 [発行]すばる舎


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●非効率な暮らし方が心に余裕をくれる
「毎日をていねいに暮らす」。

 そりゃあやってみたいけど、別段家事が得意なわけじゃないし、お茶やお花の心得があるじゃなし、ガサツでソコツで来る日も来る日も忙しくって。こんな私にはムリ!

 子供が生まれても仕事を続けようと四苦八苦していた頃の、それが正直な気持ちだった。だけど、その頃の私の日常は、毎日が鬱鬱。押し寄せる家事育児雑事にうんざりし、なんとか「速く、カンタンに」それらを切り抜けたいと願っていた。

 いろいろ工夫しているわりに成果は上がらず、それをいつも「狭いから」「時間がないから」「○○がないから」と、何かのせいにして納得していた。

 それから数年。当時とたいして状況は変わっていないのに、今、自分でも不思議なくらい、毎日がスッキリと気持ちよく過ごせている。「あれもしなきゃ、これもしなきゃ」という、何かに追われるようなセカセカした気持ちも、いつの間にかなくなった。

 それは、「速く、カンタンに」を「毎日をきちんと、ていねいに暮らす」にシフトしてからのことだと思う。
「ていねいに」といったって、元が元だ。「主婦の鑑」みたいな「ていねいな暮らし」はできない。でも、「ちょっぴりていねい」なら、私にでもできたのだった。私なりの「ちょっぴりていねい」でも、積み重なればいつしか、つまらない家事を小さな楽しみに、退屈な毎日を晴れやかなものに、確実に変えていった。

 私なりの「ちょっぴりていねい」は、こんなこと。

 有名作家のものじゃないけど、自分が探せる範囲で最高に気に入った椅子に座る。

 高価なリトグラフはないけど、子供の描いた絵を額に入れてとっかえひっかえ飾る。

 気のきいたオリジナルレシピなんか持ってないけど、冷や奴にかける梅醤油は、実家の庭からもいできた実を自分で漬け込んだもの。青ジソはベランダからの摘み立て。

 片づけだって掃除だって、時間も手間もかけない最小限ですませている。でも〝私的には〟イライラしないレベルに、〝ほぼ〟毎日整えることができている。

●目の前のことをひとつ、変えてみることから

 どうして、ていねいに暮らすほうが、ストレスがたまらないんだろう?
「速く、カンタンに」を目指していたときよりも、手間をかけ、面倒な手順を踏むようになったことだってあるのに、どうして以前よりも毎日が楽しいと感じるんだろう?

 しばらくは不思議だったけれど、次第にわかってきた。きっとそれは、こういうことなのだ。

 着替えた服をガサッと放り出すのと、きちんと畳んで置いておくのとでは、かかる手間は当然、後者のほうが多い。たくさんの雑事に追われ、少しでも早く次の用事に取りかかりたいなら、時間の節約のためには「畳む? とんでもない!」。

 ところが、ここで時間を「節約」したばかりに、心には見えない穴がポッカリ空いていることに、今までの私は気づいていなかった。

 放り出した服は、意識には上らないけれど、視界の隅に醜く映って、心をチクチクと刺激している。それが気づかないうちに、イライラの基礎を築いている。

 服だけではない。忙しいからと、いろんなものを放り出すように作業していると、一見スピーディに処理できているように見えるけど、そのイライラは雪だるま式に膨れ上がり、何かに追われるような気持ちは加速度的に増えていく。

 ここで何かひとつだけでも、少しだけでも、ていねいに作業をしてみる。

 すると、明らかに時間の流れが変わるのだ。ていねいにした分だけ、時間はゆっくり流れ、その密度は濃くなる。

 ものに対する気持ちも変わる。目の前にあるものを、今までよりていねいに扱うようになると、あれもこれもと、ものをやたらにほしがる気持ちがなくなる。

 ていねいにしたほうが、時間はかかるけれど、ザワザワした心、セカセカした気持ちがなくなっていく。――そしてさらに不思議なのは、気持ちが穏やかになると、以前よりもたくさんのことが処理できるようになるのだ!

 別段どこも悪くないのに、毎日なんとなくやる気が出なくて、すぐ疲れていたのは、○○がなかったからではなくて、あまりにセカセカしすぎて、目の前にある豊かさにも美しさにも気づけなくなっていたからなのだと、今ならよくわかる。

 楽しく生きたいなら、ちょっとだけでいい。何かを今までよりていねいにしてみよう。できればそれを、ひとつずつ習慣にしてみよう。きっと、これまでより毎日がちょっとだけ楽しくなる、そう思うのです。


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