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(2021/11/26 追記)

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なぜ、一流の人はご先祖さまを大切にするのか?
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生き方・教養
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はじめに

『なぜ、一流の人はご先祖さまを大切にするのか?』
[著]一条真也 [発行]すばる舎


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はじめに なぜ、一流の人は「先祖」を敬うのか


 先日、カフェでコーヒーを飲んでいたときのことです。会社訪問でもしてきたのか、お茶を飲みながら談笑しているスーツ姿の二人の若者の話が聞こえてきました。


 企業名を聞けば、誰もが知っているIT企業でした。海外にも事業展開するような、時代の最先端を行くイメージがある会社です。そんな国際的な企業を訪問したところ、オフィスの片隅に神棚があった、というのです。そのギャップが、彼らの目には奇妙に映ったようでした。

「オフィスの隅に神棚があったよな。あんなもの置くよりも、ポップなモダン・アートの絵でも飾ったほうがいいよなあ」


 この意見に、もう一人が「賛成!」とばかりに、うなずいています。

「神棚だよ、神棚……。あの会社、古臭い神頼みなんかしてて、本当に大丈夫かな!?


 彼らは、不思議なものでも見たかのように、笑い合っていました。


 わたしは「やれやれ、君たちは何もわかっていないな」と思いました。


 宗教学者の島田裕巳氏の著書に『スマホが神になる』(KADOKAWA)という本がありますが、その本のタイトル通りに、「スマホさえあれば何でも大丈夫だ」と若者たちは考えているのかもしれません。この二人も、目の前の現象には関心を示しますが、その背景にある物事の本質には理解が及ばないのでしょう。


 しかし、一流の人、一流の会社に共通点というものがあるとしたら、それは〈神仏を敬う〉ことだと、わたしは思っています。カフェにいた二人が、現代の若い人たちの代表と断定する気はありませんが、いまの時代に「神棚」や「仏壇」なんて時代遅れだという気持ちは、よくわかります。


 でも、〈その企業に神棚があった〉という話を耳にして、二人が訪問した企業が、単に時代の波に乗っているだけの会社ではない、とわたしは思うことができました。


 神仏を敬うこころは、ご先祖さまを大切にするこころにつながっています。


 本書では、その理由を解説していきます。



 正直、わたしも若いころは、彼ら同様「神棚」とか「墓参り」が、経営とどう関係するのかと思っていました。


 わたしは大学で経済学を学び、就職した広告会社では最新のマーケティング手法を実践していました。


 その後、父親の仕事を継いで社長に就任したとき、まず自社の経営に取り入れたのが経営学の(たい)()ピーター・ドラッカーの考え方でした。当時はバブル経済がはじけ、「不況」の波が会社を取り巻いていました。


 そこで、とくにドラッカーのいう「選択と集中」について研究し、その理論にもとづいて大幅に経営を見直し、会社を立て直してきました。

「ドラッカーの方法で苦境を乗り切れる……」


 この言葉をつねにつぶやきながら、経営者として、日々の仕事をこなしていました。


 でも、じつはそれだけではありません。それと同時に、わたしは毎朝、神棚に祈っていたのです。

「神さま、お助けください」


 ではありません。

「ご先祖さま、今日も仕事があります。ありがとうございます」


 そう、感謝の言葉を述べていたのです。何かを求めるのではなく、いまの幸せに対し、ご先祖さまにお礼を言い続けている自分がいたのです。



 会社には神棚、家庭には仏壇があるところが多いですが、これも、役割はまったく同じです。そこはともに、ご先祖さまを意識する場所なのです。


 カフェで見かけた二人の若者に言葉をかけるとしたら、わたしはこういうでしょう。

「若者よ、ご先祖さまを大切にすることで、自然と感謝する気持ちが身につくんだよ。そのことが一流の人をつくり、最高の幸福を与えてくれるカギになるんだ……」


 本書では、そんな視点から、わたしの実体験をつづっていきます。


 わたしが「一流の人」かどうかは自分ではわかりません。


 しかしわたしは、「一流の人」を目指して生きています。そして、間違いなくいえるのは、「先祖を敬う」という生き方が、人を立派に育て、人生を豊かにしてくれるということです。


 そしてそれが、とくに日本人として誇れる人間、一流の人間になるための絶対的な条件のひとつではないか……そうわたしは確信しています。

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