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(2021/11/26 追記)

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鉄道でめぐる ゆるり京都ひとり旅
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旅行
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まえがき

『鉄道でめぐる ゆるり京都ひとり旅』
[著]羽川英樹 [発行]PHP研究所


読了目安時間:4分
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 ひとくちに鉄道ファンといってもいろんなジャンルがあります。僕の場合はどうやら「乗り鉄」「駅鉄」「ダイヤ鉄」の成分が濃いようです。「乗り鉄」は説明不要でしょうが、「駅鉄」とはこの駅はなぜ誕生したのか、どんな人が普段利用しているのか、駅舎などにどんな特徴があるのか、どんな歴史をたどってきたのか、なぜこの駅名になったのか、近くにはどんなスポットあるのか……などに思いを馳せていきます。また「ダイヤ鉄」はこの路線なら1時間に何本くらいの運行が妥当か、優等列車の停車駅はこれでいいのか、支線や他社線との接続はうまくいっているかなどを検証し楽しむものです。中学時代は授業を聞くフリをしながら、方眼紙の上に鉄道各社の僕なりの理想ダイヤをよくつくっていたものです。


 今は大阪・豊中に住んでいますが、生まれてから30年は京都で暮らしていました。還暦を過ぎ、その思い出の地を走る〈京都の鉄道〉をもう一度ゆっくり乗ってみたくなりました。ただ京都を題材にした新企画シリーズ〈京都しあわせ倶楽部〉の創刊本にとお声掛けをいただいたので、わずか3ケ月の執筆期間しかなく原稿を書き上げるのは正直大変でした。レギュラー番組や講演活動をこなしながら、そのほかの時間のすべてをこの本の執筆・取材・調査に費やしました。飲み会はすべて断り、好きなクロスバイクや温泉めぐりも封印し、京都の鉄道と久しぶりにじっくりと向き合いました。


 本物の鉄ちゃんには少し物足りないかもしれませんが、京都やその近郊に住んでいる方、また旅行で京都に訪れた方に気軽に手に取ってもらえればと思っています。


 普段から通勤通学で利用している路線、時々利用する路線、まだ乗ったことのない路線のさまざまなトリビアや各駅の背景を楽しんでみてください。


 また「この駅で降りたら、ここへ寄ってみよう」をコンセプトに、ひとりでも気軽にふらっと立ち寄れるお店やスポットも紹介しています。僕の独断で選んだお店ですが、どこもリーズナブルで料理へのたしかな愛情が感じられ、店主の人柄もいいお店ばかりです。ぜひ本書を携えて訪ねてみてください。


 京都府内に入るすべての路線に乗っていると、かつて取材で行った時のことや若い頃の記憶がはっきり蘇ってきました。今回は京都の鉄道がテーマですので、取り上げた路線が府外に出れば、それ以降は字数の関係もあってばっさり割愛しています(京阪だけは思い入れが大きいので、大阪や滋賀の駅にも少し言及しています)。


 今はKBS京都やラジオ関西の番組で鉄道旅の魅力を毎週語り、鉄道DVDのナレーションの仕事も手掛けています。またかつては「京都の鉄道」をテーマにした60分もののテレビ番組を10本企画制作したこともありました。それらの取材を通じて得たネタも加え、京都と鉄道への想いをこの1冊に込めました。


 JR・大手私鉄・中小私鉄・地下鉄・第3セクターなどが縦横無尽に走りぬける京都。小学4年で通学のため京阪宇治線に2駅だけ乗り始めたのが僕の鉄の原点。以来50年余り、鉄への想いは消えることなく燃え(たぎ)っています。どうぞ今度列車に乗ったら、スマホにも触らず、居眠りもせずにひたすら車窓を眺めてみてください。きっと何か新しい発見があるはずです。また列車旅はひとりに限ります。同行者がいるとついついおしゃべりに夢中になってしまい(倦怠期の夫婦はこれにあらずですが)、すてきな車窓や駅の風景を見過ごしてしまいがちだからです。



 京都では2016年春に梅小路蒸気機関車館が「京都鉄道博物館」に生まれ変わり、埼玉の鉄道博物館、名古屋のリニア・鉄道館と並ぶ鉄のワンダーランドが誕生します。またJRでは新装の豪華寝台特急が各地で走り始めます。こうなりゃリニアが大阪まで通じる予定の2045年まで、しっかり鉄道の未来を見届けなければ。その時、小生92歳を迎えます。


 さて今回は文中の一人称を「僕」にしています。ええ年したおっさんなので「私」とすべきところですが、鉄道には常に少年のような心で対峙しているのでこのような表現にしました。



 では、京都の鉄道の旅に 出発進行!


羽川英樹 

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