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01「加点思考」と「減点思考」

『合格る思考』
[著]宇都出雅巳 [発行]すばる舎


読了目安時間:7分
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◆「わからない」に、はまってしまっていませんか?


()()る思考」の1つめは、「加点思考」です。すでにできていることは何か? 覚えていることは何か? に焦点を当てる考え方です。


 これに対するものが、「減点思考」です。まだできていないことは何か? 覚えていないことは何か? に焦点を当てる考え方です。


 どちらの思考が良い・悪いと一概に言えるものではありませんが、試験勉強にとってより効果的なのは、加点思考に重点を置いて先行させることです。加点思考によって、より試験勉強が促され、合格に近付いていくことができるからです。


 しかし、これは意外なほど難しいことです。


 自然と「加点思考」になれるのであれば楽なのですが、大半の人は、自覚しなければ「減点思考」にはまり込んでしまいます


 人間は誰しも、自分ができていないことに焦点を当て、「私ってダメ」とか「オレってできない」というようになって、落ち込んだり、できていないところをなんとかしようとあがいたりしがちです。


 そうすると、そこで無駄な時間を費やすことになります。わかろうとしたり、自己分析をしたりしても、それが報われることはそうありません。あれこれ悩んだだけで終わってしまう、挙句の果てにはさらに落ち込んでしまうということが多いのです。

「加点思考」が行き過ぎて、できてもいないのに「オレはできるんだ!」と勘違いする人もまれにいらっしゃいますが、ネガティブに問題にはまっていく「減点思考」の人のほうが圧倒的に多いのです。


◆人はネガティブな情報に引き込まれがち



 さて、人はなぜ「減点思考」になりがちなのでしょうか? それは、そもそも人が本能的にリスクを避けることによって命を守ろうとする生き物だからです。


 今でこそ、人間は「万物の霊長」などと言ってほかの動物を支配していますが、大昔の道具を持たない人間は、自然界の中でも非常に弱い存在でした。弱い存在だったからこそ、道具を発明し、1人ではなく集団で取り組むことを学んでいった結果、生き残り、今日に至っているわけです。


 この、生き延びることで精一杯だった時の記憶、すなわち、まず第一に自分の身を守り、リスクを避けるという性質が私たちの本能には刻まれています。


 人は快楽を求め、痛みを避けることが根本的な行動原理である、などとも言われますが、快楽と痛みのどちらで人が動くかというと、痛みのほうが人を動かしやすいとされています。


 広告でも、たとえば医薬品のCMなど、読んでいる人・見ている人に不安や恐怖を抱かせる構成になっているものは多く見られます。これも、そうした性質を利用しようというものです。


 このように、人はネガティブな情報に反応しやすいため、加点思考よりも減点思考に陥りやすいのです。


◆せっかく得たものを捨ててしまうのはもったいない



 確かに、「減点思考」は、リスクを避け、痛みを避けるという本能に則しているため受け入れやすいですし、当然そうした部分では優れていると言えます。とはいえ、デメリットもあります。


 それが、せっかく得たものを捨ててしまう、流してしまうということです。


 できていないことに焦点が当たるばかりに、すでにできていることがあるにも関わらず、そこにはスポットライトが当たらずに流されてしまうのです。


 これが試験勉強においては致命的です。


 脳は大雑把に少しずつ記憶・理解し、繰り返していく中でだんだん細かいところを記憶・理解していきます。


 ざっくり、ざっくりと繰り返していく中で、少しずつでも覚えていること、理解していることが増えていきます。しかし、減点思考では、わからないこと、できていないことに注目してしまうあまり、せっかくのそういった部分が流されてしまうのです。


 なんてもったいないことだと思いませんか。


 この、少しでもわかっていること、覚えていることを捨てずに増やしていくことが、試験勉強では非常に大事になります。そのために重要なのが、ほんの少しの進歩、成長でも大事にしていく、「加点思考」なのです。


 あなたは、スーパーで特売品をまめにチェックする人かもしれません。また、ポイントカードを効率的に使いこなしている人かもしれません。


 それなのに、試験勉強となると、せっかくたまったポイントを惜しげもなく流したり、捨て続けているのです。これは本当にもったいないことです。


 試験勉強を「もったいない」という観点で見直してみてください。あなたがせっかくの努力をどれだけ無駄に流しているか気付くでしょう。


◆チリが積もって大きな山になる



 加点思考にシフトできれば、ほんの少しでもわかったところ、わかるところを見逃さないようになります。そうすると、チリと言えるほど小さなものでも蓄えていくことができます。そうやって蓄えられたストックが、これから読んでいくところを記憶・理解していくための助けとなります。


 当然のことですが、ほんの少しでもストックが蓄えられていれば、蓄えがない時よりも、これから読んでいくところを記憶・理解する力が高まります。


 それによって、またほんの少しかもしれませんが、記憶・理解できる部分が増えて、それがまた新たなストックとなって加わり、今度はそれが次の記憶・理解を助けてくれる。そして、またほんの少し増えて……というように、チリが積もっていくうちに、試験勉強に短期で合格するための大きな力になっていくのです。


◆記憶術も加点思考なら活用できる



 記憶術をなかなか活用できないという人も、減点思考にはまり込んで、加点思考にシフトできていない人がほとんどです。それはどういうことかというと、減点思考にはまり込んでいると、記憶術のパワーの最大の源泉である「イメージ」をうまく使いこなせないからです。


 この世にある記憶術の9割以上は、「イメージ」を活用して記憶する方法だと言っても過言ではありません。何らかのイメージと、覚えたいものを結び付けて記憶するのです。


 イメージを活用する際には、「ほんの少しでもOK」と考えられるかどうか、つまり「加点思考」が大事になります。


 なぜなら、イメージ記憶術では言葉をイメージに変換して記憶していくわけですが、この変換の際に言葉の意味を完璧にイメージに変換することは絶対に不可能であり、どこかで妥協すると言いますか、ほんの少しだけでもつながることで良しとしなければいけないからです。

「減点思考」では、〈完全にイメージに変換できてないからまだダメだ〉となってしまいますから、イメージを利用した記憶術は、むしろ足を引っ張るテクニックになってしまいます。

〈ほんのちょっとだけどつなげられたからOK〉と考えられる「加点思考」になることが、記憶術を活用するためには不可欠なのです。


◆高速大量回転法に欠かせない加点思考



 このように、加点思考をクセ付けることによって、ほんの少しでも覚えたり、理解できたりしたことを着実に身に付けていくことができます。


 私の提唱する「高速大量回転法」は、素早く、何回も繰り返すことで、記憶・理解していく勉強法です。

「1個1個しっかり理解して次に進む」なんてことはせずに、ざっくりざっくり繰り返すわけですから、1回あたりにわかる量、覚えられる量はそんなに多くありません。だからこそ、この加点思考が一層重要になってくるのです。


 また、従来の勉強法では、がんばってすぐに「わかろう」「覚えよう」とするのに対し、高速大量回転法では、すぐに「わかろうとしない」「覚えようとしない」で、速く読んでいくのですが、これにも減点思考から加点思考へのシフトが欠かせません。


 今すぐわかろう・覚えようとするのは、わからないところ・覚えていないところが気になって起こることだからです。


 このように、従来の勉強法から高速大量回転法に移行するためにも、加点思考は重要になります。そして、同時に高速大量回転法で実際に結果を出していくためにも、加点思考が欠かせないのです。


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