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01「具体思考」と「一般思考」

『合格る思考』
[著]宇都出雅巳 [発行]すばる舎


読了目安時間:4分
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◆本当に「ぜんぜんダメ」ですか?


()()る思考」の2つめは「具体思考」です。これは、言葉そのままの意味で、とにかく具体的に考えるということです。


 たとえば、あなたはこんなことを言っていませんか?


「数学がぜんぜんダメで……」

「物理はまあまあできます」

「古文の問題は何を言っているのまったくわかりません」



 おそらく、身に覚えがあるでしょう。


 ここで注目してもらいたいのが、「数学が……」とか「物理は……」とか「古文の問題は……」という言葉です。

「それが何か?」と思われるかもしれませんが、こういったあまりにも広い範囲を示す言葉が、試験勉強では要注意なのです。


 たとえば、あなたが「数学がぜんぜんダメで……」と言っていると想像してみてください。本当に数学がぜんぜんできないのでしょうか?


 あなたが「数学がぜんぜんダメで……」と言ったとき、数学という教科の中の〈何か〉を思い浮かべているはずです。


 それは微分や積分のところかもしれません。もしくは、図形の問題でしょうか?


 誰しもが、「数学がぜんぜんダメで……」と言ったとしても、何か具体的な項目や問題を思い浮かべているはずです。しかし、出てくる言葉としては、「数学が……」というように、数学全般に一般化されてしまっているのです。


 あなたの頭の中で起こっていたことが自覚されてきたでしょうか。


 あなたが特に苦手だと思っている数学の分野は何でしょう? そう考えると、何か特定の分野が浮かぶはずです。そして、それ以外の分野は、少なくともその分野よりはできるはずです。


 このように、ひと口に「数学」と言ってもさまざまな分野があり、それが全部が全部ダメというわけではないのに、ついつい「一般思考」に陥って、全部がダメだというような言葉を使ってしまうのです。


◆脳は楽をしたがる



 この「一般思考」も、1章の「減点思考」がそうであったのと同様、脳の自然な働きです。


 とにかく脳は楽をしたがります。楽をするためには、こうやって一般化したほうが脳のリソースも食わず、あれこれ考えないでも済むので楽なのです。


 ある意味、言葉自体が「一般思考」の象徴とも言えます。われわれが言葉を使うということ自体、「一般思考」をしているということなのです。


 どういうことかというと、たとえば、あなたも「日本人は」とか「アメリカ人は」とか「中国人は」といった言葉を使いますよね。


 これ自体が一般思考です。


 おわかりのように、「日本人は」といっても、さまざまな人がいます。


 これと同じように、アメリカ人、中国人にしても同じです。人口も地域も広いぶん、日本人よりも多様でしょう。でも、われわれは自然と、「日本人は」とか「アメリカ人は」「中国人は」という言葉を使うのです。


 たとえ、「私が知っている日本人は」と前置きを付けたところで、それをいちいち具体的に特定の人物を挙げたりはしないのです。


 実際、そんなことをしていたら、時間がいくらあっても足りません。なので、具体的なところには入り込まず、一般的なところで手を打ってコミュニケーションを続けるのです。


◆昔も今も「最近の若いものは」



 そのほかにも、昔も今もよく耳にする「最近の若いものは」という言葉。これも、自分の知っている何人かの「若い」人のことだったり、テレビで見た人のことに過ぎなかったりします。


 ですが、「最近の若いものは」と一般化した言葉を使って話すわけです。これぐらい、一般思考というのは、言葉と密接に関連して日々使っているものなのです。


 しかし、この「一般思考」が、試験勉強においては大きな障害になります。


 なぜなら、現状把握があいまいで不正確になってしまうからです。


 効果的に勉強するためには、何ができていて、何ができないかを明確に分けることが大事になります。それが分けられて、何がわからないかがわかるからこそ、わからないことがわかるようになってくるのです。


 また、「一般思考」で一般化されることで、対象が巨大なものになりやすく、その大きさに圧倒されて、勉強へのモチベーションが大きく下がってしまうということもあります。先ほどの数学の例で言えば、因数分解だけが苦手なのにも関わらず「数学はぜんぜんダメ」と言ってしまう、考えてしまうと、苦手なものが〈数学全般〉という大きな塊になってしまうわけです。


 しかし、「具体思考」で考えられれば、数学全般ではなく、ダメな部分は量的に少なくる可能性が高いわけです。

「数学はまったくダメ」とか、「世界史はぜんぜん」という一般思考のワナにはまってしまうと、立ち向かう対象を自分で勝手に巨大化し、取り組みづらくしてしまうのです。


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