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(2021/11/26 追記)

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心を込めて生きる
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生き方・教養
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心を込めて人生を刻む

『心を込めて生きる』
[著]塩沼亮潤 [発行]PHP研究所


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 人生というすばらしい時の流れの中で、どれだけ心を清らかに成長させることができるかどうかは、とても大切なことであると思います。

 この世に生を受けてあの世とやらに旅立つまでの人生には、出会いと別れが繰り返し訪れます。その出会いにも別れにも、すべてに意味があるように思えてなりません。人と人、心と心が常に通い合っていれば、とても幸せな日々であると思います。しかし、人にはそれぞれ感情がありますので、人間関係というものは、なかなか自分の思いどおりにならないことが多くあり、「人生の行」とは大変であると思います。


 私たちは言葉や態度で自分の思いを伝えます。時として優しさや厳しさを、あるいは自分の考えを、いろいろな思いを言葉にたくし、また、表情でもって表現します。そこで一番大事になるのが、「心」です。相手を思いやる「心」があり、初めて「言葉」と「行い」が生まれますように、この三つが一緒になって初めて、相手に真実が伝わりますが、このどれか一つ欠けても、心の中にある真心は、相手に伝わりません。その心の部分をついおろそかにしがちです。

 人の心は、相手に見えないものですから、言葉や態度でいかようにもごまかすことができるかもしれないと、自分の都合のいいように解釈したり弁解してしまうときもあります。しかし、自分ではうまくごまかしたつもりでも、不思議なもので相手にはいろいろなものが伝わってしまうものです。

 心と体と言葉はすべてつながっておりますので、目には見えなくても体から出ているその人の雰囲気や言葉の響きで、心は必ず相手に伝わってしまうものです。「私は、そういうつもりで言ったのではないのに」とか、「絶対にそういう気持ちはなかったと思いますが……」と言いましても、ほんの少しでも悪い気持ちがあり、すっきりと消化できていなければ、相手に伝わってしまうものかもしれません。


 私たちは、日々生きていれば、さまざまな困難に直面します。その時に心の中に生じる迷いや不安、悩み、怒りなどとどう向き合って、自分の心をどう深く掘り下げて成長させるかが、「人生の行」だと思います。心と言葉と行いでどのように人生を刻んでいくか、その人の生涯を刻んでいくかによって、その人の人格なり品格がちがってきます。

 そう考えますと、私たちにとりまして今日一日という日は、とても大切な時間であります。時間はどこから来てどこに流れていくのかはわかりませんが、自分が刻んできた、過ぎ去ってしまった人生は、もう後戻りできません。いくら後悔しても、もう二度と戻ってきません。

 後悔するために過去を振り返るのではなく、前向きに、今までの人生すべてが勉強ととらえ、よく反省し、同じ過ちを二度と繰り返さないと深く懺悔(ざんげ)し、今日より明日、明日より明後日(あさつて)と心を成長させていくことが、私たちの務めではないでしょうか。


 人は迷いの中で生きていれば、言葉で人を傷つけてしまったり、態度で人を悲しませてしまったりと、知らず知らずのうちに罪を積み重ねていると言われています。自分の胸に手を当て、過去のことを振り返ってみたときに、誰にでも一つや二つは、思い当たることがあると思います。

 しかし、後悔しても時間は後戻りしません。「私はだめだ」とふさぎ込んでも、答えなど出ません。それより、本当に悪かったと心から反省し、二度と同じ失敗を繰り返さないという深い懺悔のもと、あせらず、少しずつ薄皮をはがすように、よい方向へと努力して、与えられた環境の中で一歩一歩努力していくことが、大切な心であると思います。


 一人静かに目を(つぶ)り、自分の記憶をたどっていくと、幼い頃の自分、それも一番幼い頃の自分にたどり着くと思います。無邪気でない子どもなどおりません。無邪気とは、(よこしま)な心がない、ということですが、かつて私たちには、誰にでも優しく、素直な心がありました。

 本当は今でも、誰の心の中にも、本来の優しく、素直で無邪気な心があるはずです。その心を取り戻し、素直に表現していくことが、今、とても大切です。思いやりの言葉、思いやりの行動こそが、失われた家庭や社会の(きずな)を取り戻す道であると思います。

「あの人といると心が明るくなる」「あの人といると何か幸せになる」と言われるような人になれたら、とてもすばらしいことだと思います。そんな人がたくさん増えていくことが、私たちの心の(うるお)いになります。心が潤っていれば、困難な時代もみんなで力を合わせ、乗り切ることができると思います。

後悔しても時間は後戻りしません。「私はだめだ」とふさぎ込んでも、答えなど出ません。それより、本当に悪かったと心から反省し、二度と同じ失敗を繰り返さないという深い懺悔のもと、あせらず、少しずつ薄皮をはがすように、よい方向へと努力して、与えられた環境の中で一歩一歩努力していくことが、大切な心であると思います。

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