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続・ビジネス金言集 劣等感をバネにして
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朝型ビジネスマンのすすめ

『続・ビジネス金言集 劣等感をバネにして』
[著]扇谷正造 [発行]PHP研究所


読了目安時間:11分
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 京都に『星久』という京染呉服卸売の老舗がある。江戸時代から二百三十年も続いている店である。ここの商標が変っている。(トンボじるし)というのである。記号の%を裏返しにしたようなトレードマークだが、これは「あしたに星をいただいて家を出て、夕に星をいただいて帰る」という意味である。まん中にある斜めの棒は、天びん棒である。三代目松居遊見翁の発明といわれているが、商標の意味するところは明らかである。

 私たち年輩の者は、子供のころ、よく「早起きは三文の得」ということを聞かされたものである。子供のころ、私は漠然と早起きして、道を歩くとお金が拾えることと思っていた。「得」が「徳」になり、それが金銭にかかわるだけのことではないと知ったのは、ずっとあとになってからである。しかし、この世の中は不思議なこともあるもので、実際に三文の得という風景もあるという。吉行淳之介氏のエッセイにこういうのがある。

 すこし前、ニューヨークの日曜日の朝のことである。十時ごろ街を歩いていると、若い男が路面に開いている地下鉄の通風孔から釣糸をたれている。ひきあげると糸の先に五セント玉(ニッケル)がついてきている。男は肩から四角い紐で蓄電池をさげている。糸は金属性で、末端の鉄片が磁石になっていて、五セント玉や一〇セント玉(ダイム)を釣りあげているのである。
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