タンパク質は英語でプロテインとよぶが、その語源はギリシャ語のプロティオスに由来する。それは「第一人者、もっとも重要なもの」という意味をもつ。
タンパク質は多数のアミノ酸からなり、分子量の大きい高分子物質である。たとえば、水の分子は、エッチ・ツー・オー(

)とよぶように、水素原子二個と酸素原子一個からなり、その分子量は一八。これに比べてタンパク質の分子量は、糖尿病ホルモンで知られているインシュリンで六〇〇〇(生体内では重合して二万から四万ぐらいになる)であるが、タコやイカの酸素運搬を行うヘモシアニンは二八〇万という巨大分子量をもつ。