必須アミノ酸が不足すると、体組織の新生や更新が止まる。若さを失い老化が進む。さらに、脂肪が肝臓に付いて脂肪肝が発生するが、これはあとあと肝硬変とか動脈硬化などを引き起こす原因になる。子供でも、植物性の低タンパク食で育てられると、このような危険な症状が現れる。最近では、育ち盛りの中学生や高校生にも脂肪肝が見られるという。
肉は優れたタンパク質源だ。野性の活力を養うために、超老人は肉を食べなければならない。ただし問題は、肉には脂肪が抱き合わせになっていることである。
前に触れた『アミノ酸で一〇歳若返る』のデータによれば、ヒレ肉(プロテインスコアが八〇)一〇〇グラムにはタンパク質一九・一グラムが含まれる。