超老人は、目を大きく見開きつつ、地球家族は宇宙家族の一員にすぎないという発想に到達する。人間は宇宙人なのだ。一五〇億年という宇宙を前にしたとき、知性をもつ生物、すなわち人類が過ごしてきた時間など瞬時の出来事なのだ。宇宙人としての誇りをもち、宇宙の法則を順守しながら生きていこう。あくせくしないで、宇宙悠久の流れに身を任せ、知性の先走りはよそう。
いまここに自然がこのような形で存在するのは、それが宇宙の摂理にかなっているからにほかならない。それならば、人間は自然を理解し、自然を守り、自然と共生しているのだろうか。