心の幸せは野性に目覚めることから始める。野性は強く優しい。野性は、人、自然などあらゆるものの「つながり」を大切にする――こう信じて疑わない超老人は、子供、若者をはじめ、あらゆる年代の人々と自然の中で行動をともにする。幸いなことに、ぼくの住む小山田地区には自然が残っている。土地の人々も温かい心情をもち合わせていて、地域ぐるみの催しも多い。
先にあげた厚生労働省の報告の中に、自殺に至る心理についての記述がある。注目すべきことは、社会的なつながりの減少、自分が社会で役に立っていないという役割喪失感があげられていることだ。人間が地球家族の一員である以上、まず近くの人々とつながりをもち、その中で自分の役割を自覚することが重要だ。