超老人はこれまで、現代における野性の復活についてその重要性を説いてきた。その底流には、人間が宇宙家族・地球家族の一員であるという認識がある。人間はまぎれもなく自然の一部だ。だからこそ、自然と共生するという真の意味での野性が人間には備わっているのだ。「野性」という言葉を辞書で調べてみると、「自然・本能のままの粗野な性質」とある。超老人は、「野性は粗野」というこれまでの見解に異議を唱える。
トラやライオンといった猛獣が子育てしている様子をテレビなどで見ると、そこには人間以上の温かい愛情を感じる。海でイソギンチャクと共生しているクマノミに出会うことがある。