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3―1 消去法は有効か?

『最適解の技術』
[著]鳥原隆志 [発行]すばる舎


読了目安時間:3分
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選択肢を絞る


「なるほど、コンペを断るという選択肢もあるわけですね。わかりました。ダメもとで一度相談してみます」

「そうですね。ひとりで考えていても、範囲も限界がありますから、きっと別の選択肢が出ますよ」

「だといいのですが……。うちの上司は付き合いに関してキツい人なのです。会社を辞める覚悟でコンペを抜ける、とかいう選択肢が出てこないことを望みますよ」

「はは……その選択肢は斬新ですね。ところで、選択肢の作り方はおおよそ理解できましたか?」

「ええ、メモしました。あとは出てきた選択肢のどれを選ぶかですね?」

「はい。ただ、選ぶ前にまずは絞っていくのが大事です」

「絞る……ああ、ダメな奴を消していくのですね。わかります」

「亀井さんのおっしゃっているのは〈消去法〉ですね。でも、消去法はしないでほしいのです」


解説──消去法では最適解にたどり着かない



 多くの選択肢があるとき、私たちは消去法をよく使いますが、この方法は最適解を選ぶ方法としては適していません。


 なぜなら、消去法は、一番良いものを選ぶのではなく、「一番マシなものを選ぶ方法」だからです。


 消去法で選ばれた選択肢は、悪そうなものから削っていって残った選択肢で、これが最適解となってしまいます。


 消去法は、正解のある試験などで失敗する確率を少なくする方法でしかないのです。



 ではどのような方法を取るのかについてはこの後でお話をしていきますが、少なくとも消去法は使ってはいけません。


 最適解思考で大事なのは、ダメなものを削る思考ではなく、あくまで最適解は何かを考える、つまり、一番良いものを選ぶ思考なのです。



 消去法で陥りやすい選択ミスについてお話ししましょう。


 まず、消去法では「ありえない」「実行不可能」なものなどを落としていく傾向があります。


 この方法では、前章で出した「おかしな選択肢」であるとか、「他人からもらった選択肢」は外されやすくなってしまいます。


 今までの概念、主観とは異なる選択肢が最適解となる可能性も大いにあるので、様々な可能性を消去法ではなく比較して選んでいくほうが適しています。


 また、先にも述べたとおり、消去法は、その選択肢の中に必ず正解がある場合に使える選択方法です。


 しかし、私たちの判断に完全な正解は存在しません。


 ですから、消去法で残った選択肢が最適解となることは論理的にも成り立たないのです。


 消去法を使うことによって選ぶことができないという方が多いのもデメリットのひとつです。


 例えば、明らかな間違いの選択肢があれば別ですが、私たちが判断する上で選ぶ選択肢は、どれも可能性があるものであり、それによって消去できないという事態になるのです。



 あくまで消去法は無駄や誤りを見つけ出すものであり、本来の最適な選択肢を選ぶ考え方を持つことが大事なのです。

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