「諜報の神様」と呼ばれた男

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「諜報の神様」と呼ばれた男

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『「諜報の神様」と呼ばれた男』
[著]岡部伸 [発行]PHP研究所

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「諜報の神様」と呼ばれた男

連合国が恐れた情報士官・小野寺信の流儀

著　者：岡部　伸

Noburu Okabe

この電子書籍は『「諜報の神様」と呼ばれた男』二〇一四年九月三十日第一版第一刷発行を底本としています。

電子書籍版

発行者：清水卓智

発行所：株式会社ＰＨＰ研究所

東京都千代田区一番町二一番地

〒102-8331

http://www.php.co.jp/digital/

製作日：二〇一五年一月二十八日

装丁：川上成夫　　　　　

装丁写真：小野寺家提供　

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[著]岡部伸

[発行]PHP研究所

読了目安時間：6時間54分

第二次世界大戦で「枢軸国側諜報網の機関長」と恐れられた日本軍人がいた！なぜそれほどの活躍ができたのか。その秘密を解き明かす

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この本の目次

序章インテリジェンスの極意を探る

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- 唯一、イギリス秘密情報部に徹底マークされた日本人武官
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- 諜報の神様、ヒューミントの達人
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- オシントで米の原爆情報も
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- バックチャンネルとしての和平工作
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- 日本版CIA設立に向けて
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第一章枢軸国と連合国の秘められた友情

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- カサブランカに眠る日本の恩人
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- 「あなたはポーランドの真の友人」
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- 死後四十五年目の昇進と「英雄」の顕彰碑
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- ポーランド諜報機関の栄光と悲劇
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- 「民主化から二十五年」の歴史見直し
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- 「英米に背いて、日本のために働く」
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第二章インテリジェンス・マスターの誕生

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- ロシア語とドイツ語に堪能な陸軍武官
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- 「生きた語学」を実戦で学ぶ恰好の機会
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- ハルビン留学──ホームステイで「ネイティブ」に
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- 情報活動に必要な語学能力を次々と身につけて
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- 英才教育を受けて「陸軍第一の赤軍通」の道へ
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第三章リガ、上海、二都物語

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- 「ヤルタ協定は史上最大の過ち」──ブッシュ米大統領演説
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- ソ連ウォッチャー揺籃の地
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- ラトビアでソ連の「隠された真実」に肉薄
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- 「赤いベール」の内側を垣間見る貴重な機会
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- 命にも等しい暗号書を着物の帯に
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- 一九四四年に暗号書を盗まれ、日本陸軍暗号も解読される
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- 日本の「ブレッチリーパーク」は高井戸の養老院
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- 日本を尊敬し、日本のために働いたエストニア
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- エストニアと共同でソ連潜入の秘密工作
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- 武官仲間を魅了した人間力
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- 中国共産党が謀った？盧溝橋事件
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- 参謀本部ロシア課の危惧、そして終戦工作
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- 元共産党員から台湾人まで──梁山泊の小野寺機関
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- 黒幕コミンテルンの野望を見抜く
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- 「軍が同意すれば」──近衛文麿の気のない返事
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- 必死の巻き返しで、形勢は一カ月で逆転
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- 皇道派と統制派の対立
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- 陸軍中央のダブルスタンダード
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- 蒋介石から贈られた「和平信義」のカフスボタン
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第四章大輪が開花したストックホルム時代

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- 「欲しい物は欲しい。しかも絶対に失いたくない」
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- プロイセンの東方征服イデオロギー
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- ドイツの英本土侵攻はあるか、ないか？
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- 「右腕」マーシングの獅子奮迅の働き
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- 夢想的な「日独伊ソ四国同盟」に疑問を呈した人々
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- 同盟国をも惑わすドイツの偽情報
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- イワノフ「棺桶」情報が最後の決め手
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- ヒムラーが忌み嫌った「世界で最も危険な密偵」
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- ゲシュタポから守り通すための最大の配慮
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- 二人はいずれ劣らぬ愛国心と正義感の塊だった
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- インテリジェンス・サイクル機能不全
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- 小野寺の独立した協力者
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- MI6より日本に忠誠をつくす
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- “ソ連情報源”の開示を迫ったキム・フィルビー
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- 奇縁か幸運か──リガで結ばれた絆
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- 親日国の情報士官が担う諜報ネットワーク
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- 現代は「青天井」が業界の常識
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- ヨーロッパの情勢はまことに絶望的──無視された小野寺の警告電報
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第五章ドイツ、ハンガリーと枢軸諜報機関

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第六章知られざる日本とポーランド秘密諜報協力

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- バッキンガム宮殿近くのクラッシックホテルにて
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- 欧州情勢は複雑怪奇なり
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- ポーランド独立の英雄・ピウスツキ将軍と明石元二郎
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- シベリア孤児、七六五人の奇跡の物語
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- 「日本人の親切を忘れない」──インテリジェンス分野での協力
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- ドイツ暗号「エニグマ」解読の基礎を作ったポーランド
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- 外交特権を切り札に、ポーランド諜報組織を守る
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- ヒューマニズムとインテリジェンス
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- ポーランド軍将校や避難民をいかに救出するか
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- ポーランド軍が用意したゴム印と偽造ビザ
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- ドイツ保安警察に暴かれたポーランド諜報網
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- 日本諜報組織「東」部門チーフの小野寺と、その配下の杉原
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- バチカンも関与した全欧規模の諜報ネットワーク
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- 少年まで動員して「約束」を守り通したポーランドの心意気
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- 窮地に立つ日本を救うべくもたらされた最高精度の機密情報
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- スターリンの野望が現実のものとなる日
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- 届けられた世紀のスクープ
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- わが友である日本には、自分たちのような悲劇に陥らないでほしい
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- 「偽情報が多かった」という発言の真意
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- 終戦から三十八年目に「不明」発覚
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- 「会談直後にソ連の対日参戦の約束知る」
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- 「見たのはスペインの須磨電報」
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- 須磨電報は観測情報だった
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第七章オシントでも大きな成果

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第八章バックチャンネルとしての和平工作

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- スウェーデン国王グスタフ五世からの忠告
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- 和平工作に乗り出す可能性があった王室ルート
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- 「戦争の後始末は、我々がやろう」
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- 悔やまれる岡本公使の「妨害」
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- プリンス・カールからの提案
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- ソ連参戦まで、残された時間はあと三カ月しかない
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- 「オーソリティーの手に移されたから、よい結果が期待できます」
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- 重光葵外相が進めたバッゲ工作の蹉跌
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- 国益を毀損した岡本公使の告げ口
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- ソ連を通じての和平工作は、もっとも好ましからざること
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- 「工作を促進せられたし」──八月十六日に届いた電報
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- ポツダムに届いた国体護持と降伏意思
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- 終戦前日、英王室から親電
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- あとがき
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- 主要な参考文献
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- 著者略歴
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- 奥付
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