悪魔は存在する。戦いに備えよ──。二〇一〇年十一月十三日付「ニューヨークタイムズ」紙に掲載されたこの呼びかけは、あるカトリックの司教によってなされたものだそうです。
最近、イタリアを中心にヨーロッパでは悪魔祓いの儀式を求める人が急増し、年間五〇万件を超える依頼があるのだという。
キリスト教のカトリック教会における総本山みたいなバチカンに、エクソシスト(悪魔祓いの儀式を遂行する神父さん)を養成する講座があり、一生懸命エクソシストを育てているのだけれど、それでも数が足りない。
高まる市民の要請に応えるべく、司教らがローマに集められ、そのなかのお一人が「悪魔との戦いに備えろ」とおっしゃったらしい。