生きてるときは不機嫌に生きていて、死ぬときはしっかり死ねない──そういう浮遊霊が、誰にでもついてる。
正確にいえば、そのとき、どんな思いをしているかで、一つや二つ、ついたり、とれたりしている。一〇体、二〇体ぐらいつけているケースもザラにある。
だけど、それらの浮遊霊を浄化してあげないと、なかなか、人はしあわせなほうへ向かって行けない。
なぜなら、浮遊霊が福の神のジャマをするから。
ただし、ヘンな霊がいくつもくっついてるなかに、亡くなった親御さんだとかお子さん、旦那さん、奥さんの霊、もしくは大切な人の霊がいることがあるんです。
遺族の想念、生きている人間の考えがその霊を引きとめているために、この世にとどまって成仏できないでいる。