◆“男友達パセリ理論”?
数カ月前のこと。私は仕事仲間から、ある男性を紹介された。男性は同世代だし、穏やかで知識も豊富。「男」としては魅かれないが、ぜひ「友達」になりたいタイプだった。
しかし、何度か食事などするうちに、テーブルの「空気感」に微妙な変化が現れたのだ。
三十代半ばの私である。言葉はなくとも察しはつく。男性は数回の食事を経て、そろそろ「白黒」をつけたかったのだろう。
もちろん、女として、その気持ちはありがたい。が、こちらは、あくまでも友達として接していたわけで、期待には応えられない。そこで私は、次の電話で「今度は、みんなで飲みましょう」と、さりげなく「みんな」の部分を強調して提案した。