オランダでも反核運動には往々にして「反米親ソ」のレッテルがはられるという。とくに「親ソ」とみられることは運動を進めるうえで大変なマイナスになるのだという。ホーゲンブリンク氏はIKVがとくにキリスト教の各教会の集合体だから無神論のマルクス・レーニン主義にもとづくソ連の政治体制には絶対に同調できないという大前提を何度か強調した。その意味では反核のIKVも明確に反ソなのである。
「私たちはソ連の核兵器にも強く反対しているのですが、残念なことに活動のその部分はオランダの新聞にはあまり報じられません。私たちはソ連や東欧の反核、平和運動のグループと連帯を試みて、ソ連当局から何度も非難され、攻撃されました。