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1 懸命なる努力の空回り

『企業維新』
[著]田原総一朗 [発行]PHP研究所


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在庫過剰で身動きがとれない


 八七年七月十二日、午後三時二十分、東京女子医大付属病院で社長の大野良雄が死去した。六十五歳。現役社長の、陣頭指揮している最中(さなか)の戦死だった。

 資生堂の社員たちは強い衝撃を受けた。じつは、前社長の山本吉兵衛も、現職のまま、しかも熱海で行われる販売会議に出席するために泊ったホテルで、心筋梗塞に襲われて急死したのである。

 二代続けての社長の戦死。

 そして大野が急死した翌日、副社長の福原義春が社長に就任した。福原は、創業者・有信の孫で、五十六歳。大野は六十五歳だったので九歳若返ったわけだ。

 もっとも、福原は創業者の孫ではあるが、資生堂は系閥、学閥のない会社で、会社組織になってから大野良雄までに社長が九人登場しているが、福原一族は二人だけで、山本は大阪市立扇町商業出身、大野も東京の京華商業と、いずれも大学には行っていない。

 げんに、福原義春も慶大を卒業して五三年に資生堂に入社しているのだが、課長(技術部製品開発課)になるまでに十年かかっている。福原一族だからといって特別の線路が敷かれたのではなく、いわゆる叩き上げのかたちで昇進したわけだ。
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