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上司のカルテ
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カルテ01 仕事が遅い部下への対応

『上司のカルテ』
[著]吉野真人 [発行]すばる舎


読了目安時間:3分
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「あとは俺(私)がやるから」
……と尻ぬぐいをする。

→モタモタした部下に任せるより自分が手を出したほうがよほど早い!


◆部下から「仕事を取り上げる」上司は、自分の首を絞めているだけ


 仕事の遅い、あるいは要領の悪い部下を見ていると、上司としてはイライラしたり、つい口をはさんでしまいがちです。

 特に優秀で仕事が早く、職人肌の上司の場合、部下に任せていたのでは仕事が進まないとばかりに、「作業が遅い」とか「もっと要領良くやりなさい」などとハッパをかけたり、あげくの果てに「もういいから! あとは俺がやる」と言い放ち、部下の仕事を横取りしてしまう上司が後を絶ちません。

 会社として、部署としては仕事がはかどるでしょうが、このような対応で、部下が育っていくでしょうか。

 このようにして上司に仕事を奪われた部下は、試行錯誤しながら作業を習得する大切な機会を失っただけでなく、積極的に仕事に取り組む姿勢が育たず、受動的な「指示待ち部下」となってしまいます。

 また、せっかく仕事に精を出していたのに、その腰を折られてしまうことで、上司への信頼や職場への忠誠心が損なわれ、虚無感や自信喪失からメンタルヘルス不調に陥りかねません。部下から仕事を奪うことは、成長の可能性や心の安定をも奪うことにつながるのです。


 職場全体でこの傾向が強くなると、コアな業務は全て上司がこなし、部下は上司の歯車に過ぎない存在となってしまいます。すると、部下は長期的に育っていかないばかりか、上司の手足と化し、仕事や職場に対する閉塞感や不満を抱くようになります。

 一方、仕事を部下に任せず一人で抱え込んだ上司は、いつまでたっても仕事量が減らずに忙しい日々が続きます。また、部署としても人員がレベルアップしないために、成長性の乏しいお荷物部署となってしまいます。


 そもそも上司の大きな役割は、自分自身の業務をこなしながら部下を育成し、将来の部署や会社の重要な戦力として成長させていくことです。したがって自身の仕事に励むのはもちろん、部下に仕事を教え込み、少しずつ任せていく必要があります。

 仕事に慣れるまではスピードが遅く、要領を得ないのはやむを得ないものです。それにしびれを切らして仕事を取り上げることを繰り返していれば、部下が成長しない一方で上司だけが忙しくなり、組織としても伸びていかないのは当然のことです。

部下と上司が幸せになる処方箋No.1


 部下の成長と部署の発展を目指すには、部下に仕事を積極的に任せるしかありません。

 上司が適切に仕事を任せることによって、部下は苦心しながらも一生懸命に仕事を覚え、いずれは貴重な戦力に育っていきます。

 仕事を任せられることによって仕事の面白さや上司への信頼、職場への忠誠心も育まれます。

 また、部下が成長すれば上司の業務負担は軽減し、さらにクリエイティブな仕事に専念することができるため、組織としての成長性も図られるのです。


 ただし、部下の性格や能力などの資質によって、任せる仕事のレベルや量は加減することが必要です。

 自主性や作業能力の高い部下の場合には、比較的大きな仕事を

 「君に任せた。よろしく!」

 といって丸投げしてもやり遂げるでしょうが、まだ自信のない部下には、得意な分野に絞った、確実にこなせる作業を段階的に任せるといいでしょう。

 要は「本人の能力より少し高レベルな業務」を任せるのが、適度な仕事の任せ方と言えそうです。

 そのためにも、上司は部下の現在のレベルがどの程度なのか、つねに注意を払って見ている必要があるのです。

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