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ひとりで暮らす ひとりで生きる 女の生活力
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ルポ・エッセイ
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神仏との訣別

『ひとりで暮らす ひとりで生きる 女の生活力』
[著]上坂冬子 [発行]PHP研究所


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 私にとって、今や実生活の上で私に死なれて特に困る人はいない。私自身も、これからは身内の死にも他人の死にも、ちょっと泣くだけで耐えられるだろう。


 親も子もない立場とは何とさっぱりしていることか。




 母を失ってから、スケジュールを組むときの態度が変わってきたのに自分でも気がついている。時間的には間に合うとわかっても、無理してなし遂げてそれがどうだというのだ、と途中で気が抜けてしまうのだ。以前には味わったことのないこの思いが、今や抜き差しならぬかたちとなって私の体の(しん)におさまった。神経の荒っぽい私は、これまで死について真剣に考えたこともなく、人間、死ぬときは死ぬのだと極めて軽く死をいなしていた。そんな私の(きょ)をついて、母の死という現実が私を打ちのめしたのである。


 独身で生きてきた私にとって母と私とのあいだをさまたげるものは何一つなく、私はいくつになっても人生の一部を母にゆだねて生きてきた。

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