『子どもを伸ばす話し方、ダメにする話し方』
[著]海原純子
[発行]PHP研究所
何かことが起こると「うちの子にかぎってそんなことは絶対にするはずがない」という言葉が聞かれます。そして、実は「うちの子」が「そんなこと」をしていると知ると親はびっくりしたり、悲しんだり、腹を立てて子どもに当たりちらします。
「そんなふうに育てた覚えはない」と叫んでみても、実はそれは幻想であった、ということも多いのです。
実際、親の「幻想=脚本」であることがどんなに多いことでしょう。親は、子どもに「こうあってほしい」という思いをいだきます。単に「思い」や「願い」であるうちはよいのですが、それが高じると、しばしば自分で子どもの人生の「脚本」を書いてしまいます。