韓国人にとって、北朝鮮はそれほど怖い国ではない、逆に同じ民族としての親しみを強く感じるようになったのは、先に述べたように、北朝鮮情報の「自由化」によるものである。もちろん「自由化」といっても、流される情報は意図的な国家宣伝とバイアスのかかったものだけである。そうであっても、韓国人はそういう情報のなかにも、同じ民族としての価値観や考え方を感じ取り、親しみや安心感を覚えているのである。
それに対し日本人は、北朝鮮を不気味な国、何を考えているかわからない国、何をしでかすかわからない国と感じている人が大部分だろう。
その第一の理由は、国家が閉じられているからである。