民主化以後の韓国で、韓国社会の民主主義を発展させるための最も重要な取り組みとして推進されてきたのが「過去清算」である。この「過去清算」は、「韓国社会の民主的発展を阻む障害物である過去の遺産の克服」を意味している。盧泰愚〜金大中政権までの克服課題は「韓国の独裁政権」だったが、盧武鉉政権になってから「日帝植民地支配」も同時に克服課題とされていった。
「韓国の独裁政権」についての「過去清算」の具体的な対象は、李承晩・朴正熙・全斗煥政権時代に発生した、国家による暴力・虐殺・名誉毀損などをはじめとする人権侵害事件である。