「明日は必ず良くなる」
辛い時には「明日は必ず良くなる」と信じることである。生きるのに疲れた時には「明日は必ず良くなる」と信じることである。
それを信じられるのがたくましい人である。
何度も言うが、明日はどうなるか分からない。
明日は相手が弱い立場になり、こちらが強い立場になるかも知れない。
自分を苛めている相手は明日失脚するかも知れない。
自分の弱い立場がこのままいつまでも続くとは限らない。相手がいつまでも強い立場であるとは限らない。
自分のことを軽蔑した人が、景気の良い業種で働いている。その景気が良い姿を見ながら、こちらは貧しい生活をしている。
それは胸が張り裂けるような悔しさである。
しかしその人が働いている業種がいつまで景気が良いか分からない。明日は不況業種になるかも知れない。明日は分からない。
楽観主義とは、「この今の自分の不運がいつまでも続かない」と思うことである。
シーベリーは「人生の勝者は戦う楽観主義者だ」と言っているが、その言葉を借りれば「たくましい人とは戦う楽観主義者である」。
今の不運に決して屈しない。頑張っていればいつか不運は幸運になる。その時まで頑張る。
今までも屈しなかった。これからも屈しない。今までだって幸運ばかりではなかった。
それでも「私はこうして生きている」。
実はあなたはすでにたくましい人かも知れない。問題はそれに気がついていられないということである。
あなたは過去にもの凄い困難をすでに乗り越えている。あなたは自分が乗り越えた山の大きさに気がついていない。
あなたは自分を正しく認識できていない。そこがうつ病的傾向の強いあなたの問題点である。
うつ病的傾向の強い人は自分を否定的に解釈する。自分の実績を低く評価する。
「運がいいんだ」と思うと運が向いてくる
今の不運を顕微鏡で拡大して見てはいけない。弱気になるとどうしても不運を誇大視する。疲れ果ててくるとネズミを虎と間違える。
今のこの不運があるから、あなたは明日殺されるかも知れないだろうか。あなたの敵は刀を持ってあなたを殺しに来るだろうか。
今の不運はどの範囲の不運なのだろうか。職場の不運だろうか。隣近所の出来事であるか、それとも家族内の出来事であろうか。